2021年5月15日 (土)

インド コロナの状況と医療現場

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。
4月17日から続いているデリーのロックダウン。デリーの新規感染者数は1万人前後になりましたが、インド全体ではまだ毎日約35万人前後の新規感染者が出ています。


インドは、はじめのうちこそワクチン生産国としてその生産力の充実さをアピールしていたものの、今は全く足りず、現在は45歳以上への2回目接種を最優先とし、18歳から44歳へのワクチンは供給をほぼストップしている状態です。


ここ1週間ほど、ワクチンの予約をとるために、相当な時間を使いました(私は18歳から44歳枠)。新規供給数が発表されるのは、本当に気まぐれな時。突然夜の10時頃に150ほどの新規供給数がアプリに表示され、急いでアプリを開くと、予約完了のページの直前で、「定員に達しました」と表示されます。これを何度も経験しました。きっと競争率は何千倍、いや何万倍なのでしょうね。1分もしない内に約150の枠が埋まってしまうのです。


何もかもが混沌としているインド。政府が発表したワクチン接種のプランだったり、酸素供給のプランだったり、それはほぼあって無いに等しい。今日、今、目の前にあることが全てなので、臨機応変にその現実に自分が合わせていかないといけません。


今分かっているのは、私が対象者である18歳から44歳のワクチン接種は、先数ヶ月は難しい、と言うこと。
そして今、自分が感染し重症化したら、ICUに入れないこと。

 

下記は、デリー政府が毎日発表している、コロナ感染者を受け入れる「病院」、「ベッドの空き状況」そして「供給酸素の残量」の一覧です。コロナ感染者用の「一般ベッド」、「酸素が必要な人のベッド」そして「ICU」に分けて表示されています。

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https://coronabeds.jantasamvad.org/


*下記の写真は一覧の一部です。

一般のベッドの空き状況↓
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緑は残数あり
黄色は残数少ない
赤は残数無し


酸素が必要な人のベッドの空き状況↓
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ICUの空き状況↓
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真っ赤!!!


先日、インド人の知り合いのお父様がコロナに感染され、ICUに入ったのですが、人工呼吸器が足りなかったため、医者から「自分で人工呼吸器を買って持ってくるように」と言われたそうです。この病院は、誰もが知っている大病院です。その大病院ですら人工呼吸器が不足しているのです。インド人の知り合いは、ブラックマーケットで100万ルピー(約150万円)を現金で支払い、人工呼吸器を病院に持ち運んだそうです。


デリー政府の「コロナのベッド空き状況」のサイトをご覧頂ければ一目瞭然ですが、コロナ感染病院に登録されているデリー中のICUがほぼ満床なのです。(病院への)酸素供給は解決された、と政府から発表されましたが、ベッド数の横に表示されている「供給可能な酸素残量」は、多くて1日か2日、殆どが24時間以下、切迫しているところでは数時間の酸素残量しかないのです。


上記はデリーの状況ですが、インド国内では未だに、病院が酸素を提供できずに患者が亡くなっています。


ロックダウンの成果なのか、感染者数は若干減っていますが、第二波によるインドの医療現場の混乱は続いています。


2021年5月14日現在
感染者数累計:24,046,809人
>新規感染者数
インド全体:343,144人
デリー:10,489人
>新規死亡者数
インド全体:4000人
デリー:308人

ニューデリーより。

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