インド駐在日記:インドで最も愛され続けている日本車は?
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。今日は、インドの人々に最も愛され続けている日本車についてお届けいたします。
インドを旅したことがある人ならば気がつかれたと思いますが、ニューデリーの街中に日本車がたくさん走っています。正確には、インド企業との合弁によって作られた「インド&日本」車と言うのでしょうか。
突然ですが問題です。インドの自動車産業に日本で最初に進出し、インド国内の自動車販売台数の約50%を占める企業はどこでしょうか? すぐに答えられた方は、かなりのインド通。
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最近、インドの自動車市場では激しい市場競争が行われています。世界各国の自動車会社がインド進出を図り、インドでの自動車産業を活性化させているのです。日本の企業では、トヨタ、ホンダ、三菱、スズキがインド進出を行っています。
ここで注目したいのがスズキ。日本の自動車会社で最初にインドに進出してきたのがスズキでした。スズキが進出した1982年のインドは、インディラ・ガンディーが政権を握り、それまで海外からの輸入や企業進出に対して鎖国状態だった市場を部分的に解放し始めた時期。
スズキは国営自動車会社である「マルチ・ウドヨク」との合弁会社を設立することにより、低価格での軽自動車の販売拡大を狙ったのです。
それまでのインドではロンドンのタクシーのような「アンバサダー」やアメリカ車のような「コンテッサー」など、国産車が主流でしたので、低価格で購入できる、しかも日本の技術によって作られた「マルチ・スズキ」は飛ぶように売れました。(当時の価格は分からないのですが、現在の価格はマルチ・スズキが約60万円前後〜に対し、国産のアンバサダーは100万円前後〜)
見事にインドの自動車産業に新しい風を送り込んだスズキ。インドは91年以降、自由経済体制へと転換し、多くの海外自動車会社がインドへ進出してきましたが、スズキは現在でもインドの自動車市場の半分を占めているのです。
そう、最初の問題の答えは「スズキ」でした。
インドで最も人々の生活に取り入れられ、支持され続けている「マルチ・スズキ」。その小さくて、かわいらしい車体は、インドのどこへ行っても見かけることができます。もちろん、マカイバリ茶園のあるダージリンの山奥でも。
そして、そのかわいらしい車の中には、でっかいインドの人たちが5人、6人と乗っているのですが・・・。
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コメント
アンバサダーよ永遠に‥‥。
投稿: ダサバンア | 2005年8月18日 (木) 07時13分