インド:ティーオークション〜落札目安価格の決め方とは?〜
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
本日は、ティーオークションで最も気になる「落札目安価格」がどのようにして決められるのかについてお届けいたしましょう。
ティーオークションの当日、オークションに参加するエージェントに上のような資料が配られます。「2005年第43週目のティー・カタログ」です。その週の出品茶園、出品茶葉、落札目安価格などが表記されています。
ティーオークションの流れは、まず茶園からJ.Thomas & Co.に茶葉のサンプルが送られます。
J.Thomas & Co.はその茶葉をJ.Thomas & Co. に登録されているエージェントに送ります。エージェントは試飲をし、おおよその落札目安価格をJ.Thomas & Co.に伝えます。
J.Thomas & Co.ではエージェントに送ったサンプルと同じ茶葉を、独自にテイスティングし、おおよその落札目安価格を決めます。
最終的な落札目安価格は、エージェントから伝えられる価格と茶園の希望価格、そしてオークションが行われる週の紅茶市場がどのような動きをみせるのか、などを参考に、J.Thomas & Co.によって決定されるのです。
ティーオークションの当日、入札が開始される価格は落札目安価格よりも少しだけ安い価格から始まり、殆どが落札目安価格の前後で落札されていくそうです。
一日約8000トンの茶葉が競売に掛けれるわけですから、当然、落札されなかった茶葉もでてきます。そのような茶葉は翌週に持ちこされます。その際の落札目安価格は、再度のテイスティングと翌週の市場の動きを考慮した新しい価格となります。
オークションはまさに真剣勝負。”テイスターの舌”によって世界の紅茶市場が左右される、と言っても過言ではないのかもしれません。
世界の紅茶市場を左右してしまうほどの、J.Thomas & Co.のテイスティング方法とはどのような方法なのでしょう?興味が湧いてきませんか?
これは、インドのお正月「Diwalli:ディワリ」の情報をお届けし終わった11月3日にお届けいたしましょう。
明日11月1日はディワリ。ヒンドゥー教最大のお祭りです。どのくらい最大か、と言いますと、お盆とお正月とクリスマスとボーナスが一度に来てしまったくらい、めでたい日なのです。
明日はディワリについてお届けいたします。どうぞお楽しみに。
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