インド駐在日記:地震のその後
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
土曜日の地震から4日経ち、時間が経過するごとに明らかになる被害の大きさ。ニューデリーでは被害が無かったにせよ、私も一人の体験者。ほんの数分の出来事でしたが、今でも、その時自分が何を考えていたのか、何を見ていたのか、鮮明に覚えています。
地震の翌日、インドの友人と食事を一緒にしました。開口一番「地震、怖かったね」。彼女にとって今回が初めての地震だったそうです。と言うのも、2000年に起こったグジャラート州大地震は気がつかなかった、とか。
「地震が起きた時、ひどい目まいがしているのかと思った。天井を見るとファンが大きく揺れていて、それで初めて『地震』と言うことに気がついたの。家が崩れるのが怖かったから、家族で外に逃げたのよ」。
私と同世代の彼女にとって『地震』とは教科書やニュースで習ったこと。
そしてもちろん、インドの学校では「火事の避難訓練」はあっても「地震の避難訓練」はないとのこと。
「日本では、揺れている時は机の下に、揺れがおさまってから外に、と学校で教えられるんだよ」と言うと、
「インドでは、揺れたらすぐに外に逃げないとね。だって私たちの家は、すごい建てられ方しているんだから」。
地震で揺れている最中、上の怖い光景を思い浮かべながらも、私は小学校の時に習った「机の下に」を律儀に守ろうとし、机の下に隠れてみたり、しかしその反面、外からは「外に逃げろ」と人々の声がするので机から出てみたり、でもまた戻ったり・・・。パニックになりながら家の中をウロウロしていたのを覚えています。
地震には慣れている私たちであっても、国が変われば避難の仕方も大きく変わる・・・頭では分かっていても、「いざ」と言うときに体が動いていかない。
海外で生活する上で一番難しいことを、今回の地震で改めて感じました。
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さて、今日のニューデリーは、朝からあちらこちらで音楽が鳴り響き、何かが起こりそうな予感です。朝、ベランダから外を見てみると
「何だこれは・・・???」。
インドでは大きなお祭りが2つあり、そのうちの一つ「ディワリ:光の祭り」が11月1日に行われます。これは日本で言う「お正月」で、インド全体が最も盛り上がる日です。そして今日はその前余興の「ダシェラ」。
今晩、花火や爆竹が鳴り響く中、この人形が焼かれるのです。
なぜ???
詳しくは明日。お楽しみに。
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