インド:ティーオークション 〜それは真剣勝負〜
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
本日は、コルカタ・ティーオークションの様子についてお届けいたしましょう。
一日8000トンもの茶葉が売買取引される会場は、さぞ活気に満ちているだろう、と期待を膨らませて入ったダージリンの会場は・・・
思ったよりも静かで、淡々と競りが進められていました。
本日競りにかけられる茶葉はダージリンだけで約800品。それを4時間以内に終わらせなければならない為、買い手がつかない茶葉はあっと言う間に飛ばされて行きます。
時々「おーっ」とか「あーっ」と言った叫び声があり、それが「入札したい」の合図です。どんなに長くても20秒はかかりません。「Done(成立)」の言葉と共にハンマーが「トン」とたたかれると「落札成立」。ハンマーがたたかれた後に、「今の間違えました。取り消し」と言うことはできません。
一方こちらはアッサム紅茶の会場。
携帯電話で海外の顧客と電話で相談している人もいます。海外の顧客は電話を通してライブでオークションに参加しているのです。その他、競り落とされていく茶葉の価格を逐一記録していく人、ネットで連絡を取り合う人など、皆真剣勝負です。
殆どが男性ですが、アッサム紅茶の会場には紅一点、女性がいました。
今日はイギリスの番組制作会社の撮影が入っていました。
ティーオークションで茶葉を競り落とせるのは、J.Thomas & Co.に登録されているエージェントに限られています。エージェントとして登録できる基準として、一日に何トンもの茶葉を競ることのできる業者。と言うことで、世界中の殆どの企業または紅茶取扱店は、エージェントを通して茶葉を購入することになります。
気になる取引価格ですが、オークションが始まる前に資料が配られます。この資料にはその日の出品茶園、出品茶葉、落札目安価格が記されています。これをもとにエージェントはどの茶葉を競り落とすかを決めるのです。
さて、この「落札目安価格」は一体どのように決められるのでしょうか? それは次回お届けいたしましょう。お楽しみに。
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