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2005年11月の5件の記事

2005年11月18日 (金)

インド:第3回ダージリン白内障キャンプ無事に終了

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
無事に「第3回ダージリン白内障キャンプ」が終了し、ニューデリーに戻ってきました。

今回のキャンプは昨年とは一変し、大きなトラブルも無く、さらには「技術移転」という大きなゴールへ一歩進むことができ、実り多きキャンプだったと思います。


ダージリン白内障キャンプ


マカイバリ紅茶のファンでいらっしゃる、埼玉医科大学眼科学教室 主任教授・米谷 新(よねや・しん)先生と、13社の企業の皆様によって始められた「ダージリン白内障キャンプ」。2003年のクリスマスから始まったキャンプは、回を重ねるごとに手術希望者の数が増え、ダージリンだけでなく周辺地域からも希望者が集まるようになりました。


患者さん


今年の手術希望者は547人。
「資金的に手術を受ける機会に恵まれなかった人」、「地元の人」そして「手術の難度の高い人」に優先権を与え、今年は29人が手術を受けることになりました。マカイバリ茶園からは5人が選ばれました。


カーシオン病院


白内障キャンプの舞台であるインド政府系病院の「カーシオン病院」。


診察


患者さんは手術前日に入院、診察を受け、翌日手術、翌々日に術後診察を受け退院となります。


手術器械


手術は日本アルコン株式会社の皆様から寄付された「水晶体超音波器械」と、カール ツァイス株式会社の皆様から寄付された「手術用顕微鏡」を使って行われます。白く濁り、固くなった水晶体を超音波で砕いて吸引するのです。

しかし、547人中の29人。約20倍の難関を突破した人々の白内障は並大抵ではありません。横綱級です。

日本ではほとんどの人が白内障の初期に手術を受けるため、約20分ほどで手術が終了しますが、こちらは白内障の末期。固くカタクなった水晶体は、ちょっとやそっとでは砕けず、さらには吸引チューブが詰まってしまうほど。一人平均40分かけて手術を行うことになりました。


手術


ほぼ失明状態で手術台に乗った40分後、白く濁った水晶体は澄んだ色に戻り、新しいレンズを挿入された瞳には新たな息吹が与えられます。手術が終わり、眼帯で眼を覆われるまでのほんの少しの時間、患者さんは再び見ることのできた世界をしっかりと確かめるかのように、手術室の様子を見ていました。

つづく・・・。


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2005年11月10日 (木)

インド:ダージリン白内障キャンプ

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
今日は、明後日(11月11日)から始まる第3回ダージリン白内障キャンプについてお届けいたしましょう。


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いよいよ今年も11月11日〜13日の日程で、ダージリン白内障キャンプが行われます。
詳しくは下記をご覧ください。

第3回ダージリン白内障キャンプ

第2回ダージリン白内障キャンプ

第1回ダージリン白内障キャンプ


埼玉医科大学眼科学教室 主任教授・米谷 新先生を中心に、13社の企業の皆様からの寄付によって始まったダージリン白内障キャンプ。総重量1トン以上を飛行機で運んだあの日から、お陰様で3回目を迎えることになりました。


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「ダージリンの方々へマハラジャ(最高級)の手術を提供する」を目的に、米谷先生のお言葉にご賛同下さった13社の企業の皆様が無償で寄付して下さった手術用の顕微鏡、インドの政府系病院で第1号となった水晶体超音波器械、一眼10万円もするレンズをはじめ、包帯からコットン一つまで、全て日本から飛行機で運びました。皆様からの温かいお気持ちは、総重量1トン以上にもなったのでした。


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第1回目の2003年には16人、第2回目の2004年には26人を米谷先生自らが執刀され実施されました。もちろん、全員無償での手術提供です。


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このプロジェクトの大きな目的は、ダージリンでも眼科の先生が器械を使って手術が出きるようになることです。この「技術移転」を円滑にする目的で、日本アルコン株式会社皆様の援助とご厚意もあり、今年の9月にカーシオン病院眼科医のゴッシュ先生が日本に招待され、1週間、研修を受ける機会に恵まれました。


昨年は水晶体超音波器械が動かなくなるというハプニングに終始悩まされ、深夜1時まで手術を行うことになりましたが、今年は一体どうなるのでしょう・・・。


第3回ダージリン白内障キャンプは11月11日〜13日。その間はブログの発信ができませんが、15日以降ニューデリーに戻ってからお届けいたします。どうぞお楽しみに


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2005年11月 7日 (月)

インド:ティーオークションの歴史

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
本日は、連載中の「コルカタ・ティーオークション レポート」の締めくくり。コルカタでティーオークションの歴史を築き上げてきた紅茶ブローカー会社「J. Thomas & Co.」についてお届けいたしましょう。


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イギリス政府によって統治されていた1851年、J. Thomas & Co. の歴史が始まります。イギリス人のThomas一家によって始められたこの会社は、創業当時ジュートやインディゴ染料などを扱う会社でした。その後、社名をJ. Thomas & Co. に変更しティーオークションを行う紅茶ブローカー会社となったのは1861年のことでした。

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当時のティーオークションは円卓を囲んで和やかな雰囲気で行われていたそうです。ティーオークションの後には、無料で昼食が提供され、その昼食の席で紅茶の話以外にゴルフの話やポロの話など、イギリス文化が飛びかっていたのでした。また、ティーオークションで間違って落札してしまった茶葉も、この席で修正できたとか・・・。なんともおおらかなこの文化は1960年代まで続いていたそうです。

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インドの紅茶が世界的に注目を浴びるようになったのは1875年以降。それに従ってアッサム地方やダージリンを含む北ベンガル地方の茶園の総面積は、20年で2倍になったのでした。


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1947年。イギリスから独立し、「新生インド」が立ち上がったこの年、J. Thomas & Co. にとっても転機の年となります。それまでイギリス人によって経営されていたこの会社に、第一号のインド人ディレクターが誕生し、それと同時に持ち株制度となったのです。


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1963年。一時は東インド会社総督・ヘイスティングス卿の住居でもあったJ. Thomas & Co. の建物が改築された際、土の中から大理石で造られた仏像が発見されました。


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J. Thomas & Co. では、代々のディレクターとチェアーマンだけが、会社を去る日に円卓に名前を刻むことが許されています。円卓には創業者R. Thomasの名前も刻まれています。


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1861年の創業から144年の歴史を刻むJ. Thomas & Co.。世界中にインド紅茶を発信してきただけでなく、インド全土の茶園に対して、ティーオークションを通して適正な価格で茶葉を販売できるルートを提供しています。また、茶葉の品評だけでなく、茶園に対してより品質の良い茶葉を生産するためのアドバイスも行っているのです。


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2003年7月14日夕方。ダージリンの競りを行っていた部屋で大きなどよめきが起こりました。それは歴史上最も高い値で競り落とされた紅茶が誕生した瞬間でもありました。その名は「マカイバリ茶園シルバーニードルズ」だったのです。

インドの歴史と共に歩んできたJ. Thomas & Co.。これからも世界の紅茶の中心として様々な歴史を刻んでいくことでしょう。

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2005年11月 4日 (金)

インド:ティーオークションの舞台裏

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリ紅茶のブログ。
昨日はサーバーの調子が悪く、更新をお休みしてしまいました。申し訳ございません。

さて、連載で続いている「コルカタ・ティーオークション レポート」。今日はいよいよティーオークションの舞台裏をご紹介いたしましょう。

コルカタ:テイスティングルーム


世界の紅茶市場を大きく左右する部屋、それがテイスティングルームです。ティーオークションは毎週行われますので、それにあわせて茶園から茶葉が届き、ティーテイスターも一つ一つテイスティングをし、価格を決めていかなくてはなりません。

コルカタ:テイスティングルーム


封筒から茶葉を缶に移すだけの人、お湯を沸かしヤカンを運ぶだけの人、テイスティングして記録をするだけの人・・・。あまりにも膨大な数を毎週テイスティングするため、一つ一つの仕事が“専属”となっているのです。


「FTGFOP-1S」。この表示が気になった方、たくさんいらっしゃると思います。ご存知の通りこれは茶葉の等級を表す記号ですが、等級を振り分けるには下の写真のようなザルを用います。


紅茶:グレーディング


8ゲージから40ゲージまで。ゲージの目が大きいほど、高いグレードの茶葉となります。


実はここに来たら、絶対に質問したいことがありました。それは「水」です。紅茶をいれる際、水を選ぶことで紅茶の味と香りは大きく左右されますが、コルカタは水が悪いことで有名。浄水器の水を使っても、ストレートの紅茶は、べっとりとした味になってしまい、随分と驚いたことがあります。


テイスティングカップ


J.Thomas & Co. では専用の井戸水を引き、特別な浄水器で水を濾過しているそうです。さらにこの浄水器には特別の仕掛けがしてあって、塩分を高めに設定しているのです。塩分をきかせることで紅茶の味がはっきりと表れ、瞬時にその茶葉の特徴が分かるのだそうです。


テイスティングルーム


毎週毎週、何千種類もの茶葉が届き、テイスティングをし、そして価格を決めていく。世界の紅茶市場を左右するここ、J.Thomas & Co.のテイスティングルームでは、朝から夜までプロによるテイスティングが行われているのです。

J.Thomas & Co.


さて、この連載も明日で終わり。明日は、イギリス統治時代からイギリス人によって始められた会社「J.Thomas & Co.」の144年の足跡をお届けいたします。お楽しみに。

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2005年11月 2日 (水)

インド:Happy Diwali!

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Happy Diwali! から一日が過ぎ、ニューデリーには再び平穏な日常が訪れました。

インド:ディワリ

Diwali:ディワリ。それはインド国中が最も賑やかになる日です。家々にロウソクやランプが灯され、甘いお菓子などのギフト交換、そして何と言っても最大の楽しみは夜に繰り広げられる花火!


ディワリ:花火


花火、花火、花火・・・!!!

少しでも広い公園があれば、そこはもう花火の打ち上げ会場。中にはそんなのもお構いなしに、道路や家の屋上から特大の花火を打ち上げている人だっています。


ディワリ:花火


360度、夜空に描かれる色鮮やかな花火。日の入りと共にスタートする打ち上げ花火は、止むことなく深夜まで繰り広げられるのです。


ディワリは、ヴィシュヌ神の化身・ラーマ王が自国から追放され、14年ぶりに戻って来たことを祝って行われるお祭りで、ヴィシュヌ神の妻であり富と幸運の女神であるラクシュミを祀る日です。

我が家の大家さん宅ではプージャ(祈りの儀式)が行われ、ラクシュミと財運の神・ガネーシャを祀り、一年の幸福をお祈りしました。

ディワリは日本でいうお正月。新年を迎えるにあたって家の修繕工事をしたり、働いている人には一年分のボーナスを支払います。そして私たち日本人が年賀状交換をするのと同じように、インドではプレゼント交換をするのです。

ディワリ:お菓子


ディワリ前にはたくさんのお菓子が!

ディワリ:象

もしインドをご旅行されたい方は、是非ディワリの時期にインドにいらしてください。インドの人たちが大切に守っている伝統に触れることができますし、何よりも老若男女問わず皆が楽しむ花火ショーも体験することができます。

もっと詳しくディワリを知りたい方はデリー日本人会のページへどうぞ。

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