白内障キャンプ:小さな小さな患者さん
手術2日目。
この日、白内障キャンプが始まって以来、最も大掛かりな手術が行われました。
患者さんは4歳の女の子。両眼が白内障になり、失明状態。白内障は年齢を重ねてから患うもの、と思っていましたが、遺伝や体質によって赤ちゃんの時から患う可能性があるのだそうです。
通常の患者さんには点眼麻酔でしたが、この女の子には全身麻酔での手術が行われることになりました。
手術室には麻酔科チームも加わり、セッティングが始まります。
助手を務めるDr.ゴッシュと綿密に打ち合わせ。
手術チーム全体と最終確認。
そして手術開始。
いつも以上に、張り詰めた空気の中、手術室には器械の音だけが鳴り響きます。
手術中、女の子の呼吸は麻酔科の先生によってコントロールされます。全身麻酔によって呼吸も止まってしまうので、手動ポンプで空気を送り込むのです。
両眼の手術が終わり、麻酔が醒めると、手術室には再び女の子の泣き声が響きわたりました。小さな小さな体でよく耐えてくれたね。女の子の泣き声を聞き、スタッフ一同安堵の笑みが浮かびました。
つづく・・・
協賛企業
プレスリリース(2003年版)
2003年第1回ダージリン白内障キャンプ
2004年第2回ダージリン白内障キャンプ
2005年第3回ダージリン白内障キャンプ
埼玉医科大学眼科学教室のホームページ
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