ラクシャ・バンダン
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンのインド駐在ブログ。
8月28日は、ヒンズー教のお祭り”ラクシャ・バンダン(Raksha Bandhan)”です。
Rakshaとは「守る」、
Bandhanとは「結ぶ」という意味。
姉妹が兄弟の手首に、魔よけや護符の意味を持つRakhi(ラキ)と呼ばれる紐を結び、兄弟の健康や平安を祈ると同時に、兄弟が姉妹のことを守る約束をする日なのです。
ラクシャ・バンダンの起源については、昨年のブログに詳しく載せてあります。
2006年ラクシャ・バンダン
ラクシャ・バンダン当日、マーケットにはラキを売る出店が臨時にお目見え。
午前中にラキを巻いてもらった彼は、プージャ(お祈り)の後にティッカ(おでこにサフランの粉と米粒を貼る)を付けてもらい、甘いお菓子を口にいれてもらった後、ラキをつけてもらったそうです。
日本では、兄弟や姉妹と言うと、2親等のみを指しますが、
インドでは、2親等はもちろん、「カズン・ブラザー」「カズン・シスター」、つまり、「いとこ」も2親等の兄弟姉妹のように考えているようです。
会話の中でも普通に「私のお兄さんが・・・」と話しだし、
よくよく聞いてみると、「いとこ」のことを普通に「My brother」と呼んでいることが普通にあります。
都市部では随分と核家族になってしまいましたが、
大多数のインドの人たちは大家族で住んでいます。
「カズン・ブラザー、シスター」は家族を大切にするインドの人たちならではの、インド英語のように感じます。
ラクシャ・バンダンでも、2親等の姉妹からだけでなく、カズン・シスターからもラキを巻いてもらうそうです。
ラクシャ・バンダンのセット一式。
プージャ用の粉とお米、それから甘いお菓子。
お菓子は甘いものであれば何でも良いようで、
このセットにはメントスが入っています。
それから大家族のために、ラキが2本。
階下に住む大家さん宅では、長男のお嫁さんがお兄さんにラキを結ぶために、朝早くからグルガオンの実家に戻っています。お嫁さんの妹は、この日のために、わざわざアメリカから一時帰国しているのだとか。
インドの人たちは、家族を大切にするのが印象的です。
インドでは「family」と言いますが、この場合「親族」と訳したほうが適していると思います。
「血のつながり」を大切にし、どんなに遠い親戚でも、血が繋がっていれば「family」であり、頻繁に連絡を取り合ったり、冠婚葬祭には必ず出席したり、と日本の私たちが思う「family」よりも、ずっと深く、温かいものを感じるのです。
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もし私に兄弟がいたら・・・
間違いなくこれを贈っているでしょう。
↓
赤十字マークが、ハートなのがニクイ!
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