ラジャさんの自叙伝 出版記念パーティー
インド・ニューデリー駐在員がお届けしているマカイバリジャパンのインド駐在ブログ。
本日は、只今ニューデリーに出張中のマカイバリジャパン・スタッフからのご報告です。
先週金曜日(7月18日)、マカイバリ茶園主バナジー氏の半生を綴った自叙伝が出版され、その出版記念パーティーがニューデリーのIIC(India International Center)で行われました。
当日は環境大臣(中央で本を持っている)、環境NGOの方(左)、そしてバイオダイナミック農法や有機農業に興味のある方々、約100人が参加されました。
環境大臣のスピーチでは、マカイバリ茶園が環境に準拠してバイオダイナミック農法を貫き通していることは、まさにインドの国の誇りである、と述べてくださいました。
また、マカイバリの活動に関心のある、インドの若い世代の人が大勢出席し、パーティーの席でバナジー氏と意見を交わし合ったそうです。
そして、こちらが出版されたバナジー氏の半生を綴った自叙伝。
『The Rajah of Darjeeling Organic Tea - Makaibari-』
Cambridge University Press India Pvt. Ltd.
ISBN: 978-81-7596-605-5
まさに本のタイトル通り、バナジー氏(通称ラジャさん:Rajah)が1970年代にダージリンで初めてスタートさせた有機栽培に焦点を当て、
彼の茶園経営の理念である「Sustainable:持続可能」「Holistic:全体的な調和」をキーワードに、
○茶園で働く人(フェアトレードによる福祉活動)、
○動植物(自然保護)、
○茶栽培(バイオダイナミック農法)、
○マカイバリファミリー(マカイバリの紅茶を販売・購入、ボランティア、理念を広めてくれる人々)
について、大変詳しく書かれています。
本の構成も活字ばかりでなく
写真やイラストがふんだんに盛り込まれていて、眺めているだけでも楽しめます。
余談ですが、私が今まで撮りためてきた写真もたくさん採用されていて、個人的に思い入れのある一冊なのです。
もちろん、マカイバリジャパンのことも書かれています。
上の写真は、2005年にバナジー氏が来日した際、池袋の芸術劇場で行った来日講演会の写真。この他、マカイバリジャパンが行っている「懸け橋プロジェクト」の白内障キャンプや玉露プロジェクト、福岡正信先生のマカイバリ訪問についても書かれています。その他、マカイバリジャパン・スタッフ(石井ファミリー)が、バナジー氏から”タイガー・ファミリー”と呼ばれている理由も。
この一冊には、バナジー氏が4代目茶園主となってからの40年のマカイバリの軌跡が凝縮されています。
ただ残念ながら、現在のところ、日本での販売、および日本語訳での出版は予定されておりません。ご興味のある方は、直接弊社までご連絡頂けましたらお手配いたします。
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久しぶりにデリーに来たバナジー氏。出版記念パーティーの前日には、バナジー氏の妹・アナンニャとマカイバリジャパン・スタッフ2人の計4人で、夕飯を一緒にしました。相変わらず冗談好きのバナジー氏は、夕飯の席の盛り上げ役。食事もお酒も進んで、楽しいひとときだったようです。
出版記念パーティー当日には、バナジー氏の長男のウダインも出席しました。ウダインはバンガロールに住んでいますので、このパーティーのためだけにニューデリーへ駆けつけました。私はまだ会ったことがありませんが、目上の人を敬い、大変礼儀正しい人柄だ、と聞いています。息子のヴィール君はもう3歳になり、幼稚園の入園面接に出席しなければならないウダインは、次の日、バンガロールへ帰ったそうです。
マカイバリ茶園アジア・日本総代理店マカイバリジャパン
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