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2009年6月20日 (土)

ラジャ氏の授業@明治大学

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。しばらく更新が滞ってしまい申し訳ございませんでした。本日もマカイバリ茶園主ラジャ氏の来日の様子をお届けします。

ラジャ氏は農業大学の講義に続き、明治大学でも講義を行いました。明治大学では「青年社長育成講座」という授業の中で、将来の経営のあり方について話をしました。 受講生の多くは、事業継承者ということでマカイバリ茶園の4代目オーナーの話は大変に興味深い内容です。

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ラジャ氏は学生時代を英国で過ごし、そこで仲間5人と洋服ビジネスを立ち上げました。洋服ビジネスは、当時の流行にあたって大成功をおさめ、20代で巨額のお金を手にしたそうです。そのときはもちろんマカイバリ茶園を継ぐことは全く考えていなかったそうです。

しかし、休暇でマカイバリ茶園に戻り馬から落馬したときに彼の人生は変わりました。周りの木々から「Help me! Help me! 」という声が聞こえ、マカイバリ茶園を継ぐ気持ちになりました。洋服ビジネスで得たお金はすべて英国で寄付団体に寄付をし、自分の人生をマカイバリ茶園に捧げる意志を固めました。その後、英国で一緒にビジネスを立ち上げた仲間は皆、不幸な死を遂げたそうです。

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そこからラジャ氏の有機農法への挑戦が始まります。人々が共に経営に参画することが重要と考えたラジャ氏は人々に牛を飼わせ、肥料のために糞は茶園で買い取り、ミルクはマーケットで売ることによっても副収入を得る仕組みをつくりました。更に、バイオガスにより料理用の火としても使用することによって、森林から木を切ることをなくしただけでなく、女性を重労働からも開放しました。

ジェティという一人の女性の話は、一頭の牛が彼女の人生を変えた興味深い話です。 このように女性の役割を重視しているマカイバリ茶園では、女性を中心とした共同委員会「joint body」が自分たちの生活向上のために自分たちで様々なプロジェクトを実行しています。 経営にとって重要なことは「オーナーシップ」ではなく「パートナーシップ」。
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世襲制も時代遅れになると考えているラジャ氏は、マカイバリ茶園の継承者は自分の息子ではなく、マカイバリ茶園の女性たちという考えも持っています。


昨今の金融危機や地球温暖化の問題など、経営者はSustainable(持続維持可能性)な経営が求められています。従来のオーナーと従業員という関係から、経営に参画するパートナーの関係、また環境や地球に配慮した経営が求められるということをラジャ氏は強調します。

マカイバリ茶園のユニークな経営は将来の経営のひとつのモデルになるのではないでしょうか。 授業の後の学生さんからの感想では、ラジャ氏の革新的な経営に驚くとともに参考になったという感想が数多く見られました。 ここでもラジャ氏は未来は若い人たちにかかっています。しっかりとしたビジョンをもった経営者になってください、という言葉を残しました。

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