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2012年8月の4件の記事

2012年8月18日 (土)

インド・マンゴー農園訪問記【4】サハランプール検疫所

6年前の平成18年6月23日に日本農林水産省はインド産マンゴウの生果実の輸入解禁を発表しました。蒸熱処理(飽和蒸気を利用し、生果実の中心温度を47.5℃以上で20分間加温することにより害虫を殺す処理)の日本製の機械をインドが購入し、日本の植物検疫官がインドで最終チェックをすることが条件です。

インド全体で8箇所に蒸熱処理場があり、今回はデリーから北へ150キロのサハランプール(Saharanpur)という街にある蒸熱処理場に日本の検疫官が来ています。インドでの管轄はAPEDA(Agricultural and Processed food products Export Development Authority)日本の農水省になります。チョウサ種農園から車で3時間のこAPEDA(アペダ)蒸熱処理場に、今日摘み取りされていたマリカ種マンゴーが届くことになっています。

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1)APEDA(アペダ)の全景


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2)APEDA(アペダ)蒸熱処理場の内部


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3)夜になってマリカ種農園から今朝摘み取りをしたマンゴーがトラックで運ばれてきました。

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5)トラックから運び出し


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6)果実袋から取り出して蒸熱処理にいれる準備をしています。

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7)蒸熱処理の機械に入れるためきれいに並べて準備をしています。

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8)蒸熱処理チェックの機械

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9)機械の設定作業


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12)日本の食物検疫官が厳しいチェックをしています。

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13)蒸熱処理をおえて室から出てきたマンゴー

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14)蒸熱処理が終了したマンゴーを日本の検疫官とインドの検疫官が最終チェックをしています。タンソ病などの病気がないか調べています。


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15)インドの検疫官も最終チェックです。傷があったりすると許可がでません。

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16)合格になると箱につめられてデリー空港にトラックで運ばれて日本へ飛行機で運ばれます。日本行きの箱が準備されていました。日本行きの飛行機も予約済みです。


日本の成田空港では、農薬チェックをされて国の基準以上の農薬が出なければ市場販売がOKになります。

インドに日本から植物検疫官が来てくれるおかげで成田での薫上が省かれるので、有機栽培で届いたマンゴーは有機栽培として日本市場で販売できます。


インドには1000種類以上のマンゴーがありますが、日本への輸入許可がでているのは次の6種類のみです。
・アルフォンソ種 ・ケサー種 ・チョウサ種 ・バンガンパリ種 ・マリカ種 ・ラングラ種

インドのマンゴーは日本ではまだ知名度が低いですが、インドでは4000年以上前から栽培が始まっており、仏教の経典にもその名が見られます。10世紀にペルシャ人によってインドから東アフリカに伝わり、そこから西アフリカ、ブラジル、バミューダ、そして19世紀にはフロリダにまで栽培地域は広まったそうです。東南アジアには15世紀にインドから広まりました。

世界のマンゴーの生産量の60%(1000万トン)がインドで生産されています!インドではマンゴーが野生に育ち世界のマンゴーの源でもあります。マンゴーの植物名はMANGIFERA INDICA(インド)です。

今年はインドからのマンゴー輸入は今回だけです。もっともっとビジネスとしての条件が確立し、政府間の交渉が密になって美味しいインドのマンゴーが日本でも多くの人が楽しめる環境になってほしいと願っています。                                   

                                        【了】

 

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2012年8月14日 (火)

インド・マンゴー農園訪問記【3】チョウサ種農園

マリカ種農園から車で約2時間の距離にチョウサ種農園があります。
100年前にジャングルを切り開いてマンゴー農園にしたそうです。農薬そのほか化学肥料は一切使用せず自然のままの栽培です。冬に農園を遊牧民に開放して牛やヤギを放牧してもらい糞を肥料にしています。この農園は6月から8月までのマンゴー摘み取り時期のみオーナーと雇い入れの人250人前後がこの農園で生活をします。男性ばかりの世界です。マリカ種農園主とチョウサ種農園主は遠い親戚筋になるとかで私たちの来訪を心待ちしてくださっていました。

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1)チョウサ種の農園入り口にやっと到着しました。同じようなジャングルの中の道ですから、何度も携帯電話で道案内をしてもらいました。


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2)マンゴー並木。さすがに100年の歴史は重々しいです。


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3)自然のままにしてきたマンゴーの木ですから10メートル以上にも丈があります。


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4)木の上では、ベテランがマンゴーを摘み取って籠にいれます。


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5)摘み取りは3人一組です。


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6)オーナーの息子(4代目)です。こんなに立派なマンゴーが摘み取れました。


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7)農園の中に大きな大きなテントが2個あり、そこにはテーブルがあり、大歓待をしてくださいました。


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8)もちろんマンゴーもご馳走くださいました。食べやすいようにカットされています。まずマンゴー特有の香りにしばし感激。口に入れると甘くて、濃くがあり、口の中全体に広がっていきます。日本で有名なアルフォンソーは3月からインド市場に出て約1ヶ月で終了。その後1000種類近くあるマンゴーが次々に市場に出てきますが、最後の締めでこのチョウサが7月から8月に市場に出てきます。インドでは評価が高く、マンゴーの王様と言われています。値段も高いですが、インド人にも人気のるあるマンゴーです。お土産にチョウサ種マンゴーをインド人の友人にプレゼントしましたら大変喜ばれました。


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9)集荷場所にマンゴーが運ばれてきました。今日の収穫は日本へ向けてのものです。奥に見えるのがテントで
  私たちがお茶やお菓子をご馳走になっていた場所です。夜はベッドをおいて寝床になるそうです。


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10)250人分の働く人の料理をつくるかまどです。


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11)かまどのある広いキッチン


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12)食事を待っている人たち


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13)鈴なりのマンゴー。 どのマンゴーもあまり傷もなくきれいです。この農園のマンゴーは主にヨーロッパに輸出されています。日本への輸出は今回が初めです。「最高の美味しいのを送るから」と何度も農園主は言っていました。第2便が一作日成田に到着して現在マカイバリジャパンのホームページで販売中です。どうぞこのインド・ヒマラヤの麓の大地から届けられたチョウサ種マンゴーを楽しまれてください。
  → → http://www.makaibari.co.jp/india-mango2012/index2.html

名残りはつきませんでしたが、お暇をしてここから車で約2時間のマンゴー検疫場所のサハランプールに向かいます--
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2012年8月12日 (日)

インド・マンゴー農園訪問記【2】≪マリカ種農園≫

マリカ種を栽培している農園が見えてきました。120haの広さがあり、70%をそのままジャングルに、30%をマンゴー園にしています。農園には管理人として2人が常駐し、冬には遊牧民に農園で生活をしてもらい、彼らの牛やヤギの糞が肥料となります。またマンゴーの木の下には多くの自然の草花が自生しており、すべてが自然の循環生態系になっている農園です。まるでマカイバリ茶園のようです。


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≪白い花のようなものが木についているのは、日本から取り寄せてマンゴーの実に傷がつかないように袋がけをした果実袋です。≫


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≪東京農業大学の宮田先生の指導のもと、傷がつかないマンゴーをつくるために、日本から果実袋を送り、
マンゴーに袋かけを行いました。≫


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≪傷のない立派なマンゴーになりました。≫


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≪果実袋かけのマンゴーの木の下には自然のままの草花がはえています。≫


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≪摘み取りの時期になると、臨時の人を雇いマンゴーの摘み取りを依頼します。≫

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≪2人一組で摘み取りをします。≫

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≪マリカ種が集荷場所に集められています。このマンゴーが日本へ向けての出荷になります。≫


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≪茶園のオーナー、管理人、その他の人たちが打ち合わせをしています。≫

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≪熟した中身。マリカ種はサイズが大きく、香りが高く、甘く、種が小さいので中身が食べ応えがあります。≫

先日お客様からマリカ種について下記のメールをいただきました。

『先々週に、鹿児島で日本熱帯果樹協会の設立総会があり、出席してきました。
マンゴーとアボカドの講演会の中で、インドマンゴーの話題があり、アルファンソーやケサー種がマンゴーの王様・女王様といわれていますが、美味しさにおいて、日本人の味覚に合うのはマリカ種と、わざわざ別様式のプリントが配布され紹介されていましたよ。私も送ってもらった昨年食べてみてそう思いましたよ。』


この農園からのマリカ種が今週はじめに日本に到着しました。現在販売中です。
マンゴーインターネット販売→http://www.makaibari.co.jp/india-mango2012/

今日8月12日マリカ種のみ完売してしまいました。ご注文ありがとうございました。
チョウサ種は第2便が今日届きました。次号でチョウサ種農園訪問をお届けします。


弊社が11年前から発行しているメルマガ『インド・ガネーシャ通信』の著者の吉野宏さんから「お盆のお供えに間に合いました。マンゴーはインドが原産地で仏教と共に世界に広がったと言われています。盆のお供えに欠かせない一品かと思います。これからもお商売をお続けください。仏が協力してくれますよ。」との嬉しいお便りをいただきました。
インド・ガネーシャ通信 → http://archive.mag2.com/0000073045/index.html

次号はここから車で約1時間のやはりジャングルの中に100年前から開発されたチョウサ種のマンゴー農園に行きます。

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≪途中の道でのマンゴー売り≫

                                    【続く】


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2012年8月11日 (土)

インド・マンゴー農園訪問記 【1】  ≪農園へ行く途中で≫

今年はインドマンゴーの輸入をあきらめていたところ、多くの方々の尽力で日本へ輸出することができるとの朗報がはいりました。

早速インド北部ウッタラーカンド州(Uttarakhand)ヒマラヤの山々の裾野のジャングルを切り開いたマリカ種のマンゴー農園へ車で出発です。

デリーから北へ向かってデラドン(Dehradon)へ、デラドンから更に車で3時間ジャングル地帯へ入った場所に私たちが日本へ輸出することになっているマリカ種のマンゴー農園があります。

朝6時にデリーを出発しました。昼の12時頃に遠くにジャングルが見えてきました。

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≪遠くに見えるジャングルの一角にこれから訪れるマリカ種のマンゴー農園があります。≫


このジャングルはヒマラヤ山脈の裾野になります。何千年も前から遊牧民が牛やヤギを飼い、冬は川沿いに下りてきてミルクを売り、夏はヒマラヤの涼しい山中でヤギや牛と生活をしています。

インド政府は10年ほど前から遊牧民に街中で生活をするように指導をしているそうですが、何千年の伝統的生活スタイルを変えることは難しく、今も同じ生活スタイルだそうです。

今回は夏でしたので、牛やヤギの大群はみられませんでしたが、ミルク売りの人の姿と家をみることができました。

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≪川沿いに点在する遊牧民の人の家≫

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≪家の前にミルク缶がおかれています。≫

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≪ジャングルはどんどん開発されてきてこのように道路まで整備されていました。≫


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≪バスも通っています。遊牧民のミルク売りもバスを利用しています。≫

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≪自転車でミルクを運んでいるミルク売りの遊牧民の人≫

いよいよわがマンゴー農園に近くなってきました。遊牧民ミルク売りの人たちの冬の期間のヤギと牛の放牧を
これから行くマンゴー農園でしてもらっており、糞が貴重なマンゴーの自然肥料になっています。   【続く】

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