ショップオープン:ドア
インド・ニューデリーからお届けしているブログ。
今回のショップをオープンするにあたって、こだわったのは入口のドア。
最初の計画では、ドアはシンプルにガラスと木枠にする予定でしたが、元来のアンティーク家具好きが抑えられず、10年来通い続けている家具屋で運命的な出会いをし、結局はアンティークドアを取り付けることになりました。

搬入の日。
マネサールから運ばれてきました。
いよいよ組み立て。
どれだけこの日を待っていたことか!

が、なんか雲行きが怪しい。
どうやらドアの重さが100kg以上あるらしく、煉瓦とセメントだけでは支えるのは無理だろうとのこと。
家具屋で見た時は壁に立てかけてあったので、あえて扉を開けてみることはしなかったのです。相変わらずの計画性のなさにトホホ。
そして翌日。

2本の鉄柱を埋め込み、セメントで固める作業を行いました。
これでばっちり!

わぁい、と記念撮影して大喜び。(8月30日)
が、 「なんかこの扉、重くない? ちょっと扉が傾いてない?」という声が。
この扉は観音開きなのですが、片側に2箇所ずつボルトが刺さっているだけ。設置が悪かったのか、扉が「八の字に」傾いてしまっていました。。。
なんだか皆がっかりしてしまったのか、このまま1週間開かずの扉と化してしまったのです。
これは、いかんっ!と言うことで、大工さんと2回もマネサールへ行き、さらには家具屋のオーナーもショップに来てくれて扉の調整作業を再開。


話し合いの結果、古いボルトを電動のこぎりで切り、真鍮の金具を片側4個ずつ取り付けることに。アンティークの扉でも、今の生活に合わせて必要な部分は新しくするべきだ、と言うのが家具屋のオーナーの意見。

アンティークの扉を削ったり、穴をあけることに抵抗はありましたが、現代の生活に合った仕様にすることも大切です。一時はドアマンを雇わなければならないのか、と真剣に考えましたが、金具を替えることでどうやらその必要もなくなりそうです。
ドアの前で記念撮影。

右がパワン。8月から私の片腕となって働いてくれています。
左がゴパール。ペンキ屋さん。人懐っこくて、現場のムードメーカーです。
このドアは、グジャラート州のジャイナ教の寺院から来ました。100年以上も前から使われていたそうですが、金製のドアに取り換えるため、売りに出たそうです。
一目見た時から気に入り、天井の低い私のショップの高さ(2.4m)にぴったりのサイズだったことから、即決でした。
購入した後しばらく、「なんでジャイナ教のドアが私のところへ来たのだろう」と不思議に思っていました。と言うのも、通常このような扉は、ハベリ(グジャラート地方の商人の屋敷)や宮殿から来るのが殆どで、高さも3m以上と巨大なのです。
「あっ、もしかして」と思い出したのは、私は3月に車にひかれた鳩に「ぽっぽ」と名前を付け1カ月ほど面倒みていました。怪我の状態から野生に戻すのは難しかったので、インドの人に相談したところ、「Bird Hospital」を紹介されました。チャンドニチョークにあるその病院は、ジャイナ教によって運営されています。その病院の方針は、鳥を自然に還すこと。自然に還すことの難しいハンディを負った鳥は、同じようなハンディを持つ鳥と一緒に大きなケージに入れられ、生涯面倒をみてもらえます。ただ、絶対に届け主の元には返してもらえません。
ぽっぽ を病院に預けた後、ずっと心の片隅に、ぽっぽは今でも生きているのだろうか。生きていたら元気にしているだろうか。友達はできただろうか、と鳩を見るたびに想っていました。
ただの偶然かもしれませんが、ショップに取り付けたドアが、ぽっぽ からの贈り物のような気がしてなりません。大切にしなくては。そしてショップを成功させなくては。
9月10日。
工事を始めて1カ月。
本日、ようやく入口のドア設置が完了しました。
その他の部分は、すべて未完成。
つづく。
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