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2012年10月の6件の記事

2012年10月31日 (水)

テイスティングルーム

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

デリーに出張していた石井道子が、マカイバリ茶園訪問記をお届けしています!

ラジャ・バナジー氏の日課は茶畑を歩くことですが、もう一つ重要ことがあります。
それは「テイスティング」。
前日に工場でできた紅茶を自分の舌を使ってすべてテイスティングをします。

テイスティングルームはラジャ・バナジー氏の事務所の横にあり、南西に面しています。
入口には各国で販売されているマカイバリ茶園紅茶のパッケージが並びます。

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まず外観をチェックして、鼻で香りを嗅ぎます。ラジャ・バナジー氏の臭覚は非常に良いそうです。
その後、「ズズズッ」ともの凄い音で紅茶を口に含み、口をすぼめて空気を吸い込み、口中で紅茶と空気を混ぜるように舌を使って紅茶を口の中でまわして確認します。

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時間をかけずに手際よく、すべての紅茶をテイスティングします。時間的には2~3分です。

さすが紅茶のプロです。厳しく、そして正しく判断します。日本からのオーダーが入っていると日本の水事情や嗜好性を考慮して一番良い紅茶を選んでくれます。

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こちらはラジャ・バナジー氏が使うエプロン。私もテイスティングするときはこのエプロンを着用します。かなり使い込んでいます。

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そして、テイスティングテーブルの少し高い位置にあるのは奥様シュリパさんの写真。その横にはガネーシャの置物と日本からプレゼントした砂時計が置いてあります。

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ラジャ・バナジー氏のテイスティングルームは、精神を集中させて良い紅茶を見極める重要な場所です。

ラジャ・バナジー氏の厳選した日本向けオーダーメイドの秋摘みオータムナルが間もなく日本に届きます!


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2012年10月29日 (月)

マカイバリの紅茶ができるまで

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

デリーに出張していた石井道子が、マカイバリ茶園訪問記をお届けしています!

茶園を訪問した10月18日~21日は、ダージリン地方は秋。
こんなに空は青く、雲もありません。

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マカイバリ茶園を訪問すると、茶畑だけでなく工場も訪れます。
工場はマカイバリ茶園の中にあり、茶摘みされた茶葉は計量後、このように萎凋(いちょう)という工程に入り、水分をとばします。下から大きなファンで風が入ってきます。

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一晩かけて萎凋の工程を終えた後、次は揉捻(じゅうねん)の工程です。こんなに古い機械ですが、しっかりと働いています。ここで茶葉を揉み、細胞を壊すことによって発酵が始まります。

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春摘み、夏摘みの時はこの後にトレイに茶葉をのせて、発酵の工程に入るのですが、秋摘みは揉捻の工程を長くして十分に発酵もされたので、乾燥の工程へ。

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ここでは、オープンのような機械で茶葉の発酵を完全にストップさせます。でてきたのは荒茶です。

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そして、これを機械でサイズ別に分けて、あとは異物などを女性がひとつひとつ手で取り除きます。
この日は紅茶ではなく、白茶(ピオニーホワイト)の作業をしていました。

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最後に木箱や紙袋などに入れて世界中に出荷されていきます。

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すべての工程における時間や温度などにマニュアルはなく、人間の勘が求められます。長年の経験で、天候や茶畑の土の様子、そして摘まれる茶葉を見ながら、五感をフルに使い、第六感、第七感までも使って、最良の紅茶を作り出します。

ラジャ・バナジー氏が「自然が作り出すものが80%。残りの20%だけが人間が手を加えて紅茶にする。」と話していました。工場での職人の勘は、きっとこの人間ができる中でも大きな役割を果たしていると思いました。

マカイバリ茶園の工場では、更に各国の水事情にあわせた工程も行っています。日本は軟水の国でもあるので、乾燥や発酵の度合いを弱めて、まろやかな味と香りがでるようにされています。これもまた職人のなせる技です。

今年の秋摘みオータムナルはどのような仕上がりになっているか楽しみです。


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2012年10月26日 (金)

マカイバリ茶園の動物たち

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

デリーに出張していた石井道子が、マカイバリ茶園訪問記をお届けしています!

マカイバリ茶園を歩いていると茶畑の中で動くものが・・・。

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白い犬が、茶畑の中を走り回っていました。この犬は村の人に飼われているそうです。
人間にもなついています。

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インドでは日本のように鎖などでつながれているのではなく、自由に歩き回っているのです。人間を襲うこともありません。
人々の生活の中に、自然の形で犬もいます。

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工事中の家の上にいるこの犬はかなりリラックス。

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茶畑にはヤギもいました! 彼らはカレー料理で食べられてしまうのですが、自由に茶畑の草を食べていました。

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そして鶏も駆け回っています。彼女らの卵は新鮮で美味しいです。

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その他、300種類近くもいる野鳥たちも姿を見せます。いつもラジャ・バナジー氏に鳥の名前を教えてもらうのですが、忘れてしまいます。鳥はペアでいることが多いです。

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そしてこちらの鳩のカップルは、事務所のテイスティングルームにいる鳩です。間違えて部屋に入ってくることもあるそうです。

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人間と動物と植物が共存している世界であるマカイバリ茶園。すべての生物がそれぞれの役割を持っており、共に成長していくことがラジャ・バナジー氏が理想としている姿です。

マカイバリ茶園にいると、自然の中で生きているという実感を持ちます。


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2012年10月25日 (木)

マカイバリ茶園訪問記

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

デリーに出張していた石井道子が、マカイバリ茶園訪問記をお届けします!
1年ぶりのマカイバリ茶園。季節はすっかりと秋になっていました。

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マカイバリ茶園の秋は快晴の日が続き、茶園は太陽の光を浴びて新芽たちが輝いて見えます。
夏摘みや春摘みと違うのは、しっとりと落ち着いていること。茶葉も色濃くなっています。
1年の集大成ともいえる秋摘みは、マカイバリ茶園のエッセンスが集約された紅茶が作られます。

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茶畑もすっかり秋の色となっています。今年は2回の旱魃に見舞われたマカイバリ茶園。
生産量も例年よりも少なくなってしまいましたが、そういう時期にこそ芽吹いてきた新芽は
エネルギッシュな美味しい紅茶を作ります。

茶畑を歩くこと数十分。茶摘み女性たちはどこにいるのかな?と探していると・・・・

いました! 茶摘みをする女性たちを発見!

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「ナマステ~(こんにちは)」と声をかけると、皆笑顔で答えてくれます。
ネパール語で話している言葉は私には分かりませんが、彼女たちの笑顔はいつも素敵です。

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旱魃にも負けずに、真摯に紅茶作りに取り組む彼女たちからエネルギーをもらえます。

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マカイバリ茶園の四季をいつも見てきてる彼女たちにとって、秋はどんな季節なのでしょうか。
彼女たちの笑顔が秋摘みの特徴である、円やかさや甘さを作りだしているように思えます。

日本には11月中旬頃の入荷予定です。どうぞ2012年の秋摘みオータムナルをお楽しみに!

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2012年10月11日 (木)

戦友・モニシャさん

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

すっかり更新があいてしまい申し訳ございません。
思い切って、ある行動にでました。

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インド脱出。

そう、ショップも完成していないのに、突然現場を離れます。チケットは、出発前日にとりました。相変わらずの弾丸行動です。詳細は次回の記事で。

さて、5カ月ぶりのインド脱出。今回はとっても楽しみにしていたことがありました。


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デリー国際空港 ターミナル3 にある Delhi bazaar。
今年7月下旬にオープンしたこのお店に、マカイバリの紅茶を置いて頂いているのです。早くにこのショップに訪れてみたいと願っていたのですが、インド国外に行く機会がなく、ようやく4カ月越しの願いが叶う時が来ました。


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実は、このDehi bazaar をオープンさせるまで、数々のドラマがありました。

オーナー モニシャ・グプタさんは、たくさんの苦悩と試練を乗り越え、希望の灯を消さず、真実を信じ、3年の月日を経て、ついにターミナル3で最も敷地面積の大きいDelhi bazaarをオープンさせました。

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私とモニシャさんとは、12年のお付き合い。
お互い女性の経営者として、相談しあったり、励ましあったり、私にとって彼女は憧れの人であり、インドでの戦友でもあります。


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2000年、私の父がIshii Trading をスタートさせた時を同じくして、モニシャさんもメトロポリタンホテル(当時の日航ホテル)で、高級セレクトショップ「Craft House」をスタートさせました。彼女は創業当時から、マカイバリを評価して下さり、今に至るまで変わらずマカイバリを扱って下さっています。

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今から3年前の2009年。
2010年にデリーで開かれるコモンウェルス・オリンピックに向け、デリー国際空港に新しいターミナルがオープンされ、それに向けて出店店舗の審査がありました。非常に高い競争率の中、モニシャさんは見事に一番広い敷地を勝ち取りました。そしてショップオープン準備も終盤に差し掛かった2010年6月、問題が発生し、準備途中だった彼女の店には白いカバーが掛けられ、そのうちすべて撤去され、無残にもその場所にはベンチが置かれるようになりました。


それまで費やした努力、時間、そしてお金。
サプライヤーの私も、たくさんの在庫を抱えてしまいました。


「博子さん。私はあきらめていない。真実は必ずドアをノックするから」
モニシャさんは、会うたびに私に言っていました。


2011年。インド全土はアンナ・ハザレに沸きました。
「汚職のないインドを!」


2012年。モニシャさんは再び、ショップオープンの準備を開始しました。私を含め、誰もがもう駄目だとあきらめていたこのプロジェクトを、彼女は真実を信じ続け、あきらめていなかったのです。

「真実は勝った!」
モニシャさんはこの喜びを、サプライヤーの中で一番初めに私に伝えてくれました。


1110201207左・ビッディヤ、右ジリー


ビッディヤもジリーも、この3年間の苦難を共に乗り越えてきた仲間。飛行場で再会できたことに感激したとともに、私の初めての訪問を心から喜んでくれました。

そして私自身、自分がデザインした商品が、私が立っている目の前で、何人もの方の買い物かごに入っていく様子を目にし、言葉にならない喜びを感じたと同時に、もっと良い商品を開発しなければ、と身の引き締まる思いでした。

皆様、デリーに訪れる機会がございましたら、ぜひ帰り際にDelhi bazaarへお立ちよりください。また、飛行場以外には、メトロポリタンホテル内「Craft House」でも同じ商品をお求めいただけます。

モニシャさんが最後までこだわったこと。それは、飛行場の特別価格(高値)は設定したくない。つまり、飛行場でもホテルと同価格でご提供をさせて頂いております。どうぞ飛行場でごゆっくりお買い物をお楽しみください。

web: www.crafthouseindia.com


店舗
Delhi bazzar
Indira Gandhi International Airport, Terminal 3 内

Craft House
Metropolitan Hotel 内
Bangra Sahib Marg, New Delhi

Craft House
Gurgaon 日本食レストラン Sakura 内
Times Tower, MG Road, Gurgaon


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2012年10月 3日 (水)

ショップオープン:インド時間

インド・ニューデリーからお届けしているブログ。

昨日10月2日はマハトマ・ガンジーの誕生日で、ナショナル・ホリデー。

この日は、基本的に働いてはダメ。働いているのが見つかってしまうと、政府からChallan(チャラン・違反切符)が出され、会社やオーナーが罰金を払わなくてななりません。

と、いうことで、工事もお休み。
8月15日の独立記念日に続いて2回目のお休み。

私も7月中頃から、土日なしで走り続けてきたので、昨日は自分でも驚くほど、一日中爆睡していました。


さて明けて本日。
朝からコンノートで仕事。会計士のオフィスで、3か月に一度提出するSales Taxの手続きをしました。久しぶりの事務仕事。クーラーがきいていて嬉しい。

はてさて、工事の方はどうなっちゃったの?というくらい、中だるみです。


今日はペンキのヴィマルと親方のゴパールだけ。


もう、じたばたしても仕方ないですね。
郷に入れば郷に従え。
インドの空気に身をゆだね、ジュガードが舞い降りてくるのを待ちましょ。


縁あって巡り合えた職人の彼らに、どんな冗談を言って笑わせてやろうか。どんな差し入れを持っていったら喜んでくれるかな。


そんなことばかり考えています。

もちろん、周りの人は心配してくれています。
私以上に、自分のことのように、日々かさんでいく出費を気にかけてくれています。


もし高くジャンプをしたかったのなら、膝をかがめなければなりません。垂直に立った状態で飛ぼうと思っても、高くは飛べません。膝をかがめ、体を小さくすればするほど、高くジャンプできます。


周りから見たら、私は立ち止まって、うずくまっているように見えるかもしれません。でも私は次へのジャンプのために膝をかがめているだけです。必ず高くジャンプします。


コメントやメールでの応援、ありがとうございます。
日々の心の支えになっています。

そのお礼に、こちらの写真をどうぞ。

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コルカタ出張の時に飲んだ、素焼きのカップに入ったチャイ。


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わおっ、ちっちゃぃ!


ではこのへんで、本日はどろん。


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