小池太陽君のマカイバリ茶園訪問記【2】僕を驚かせた「茶園」の景色
次に僕を驚かせたのは「茶園」の景色。茶園の広さは670ヘクタール(東京ドーム約145個分)。茶畑はその1/3で、茶畑の2倍の広さの原生林を持っています。
原生林にはトラやヒョウ、シカ、サル、ウサギなどの野生動物たちも生息しています。
マカイバリ茶園というからには、「もう一面茶畑だろう」と、想像をたくましくしていたのですが、実際見渡すかぎりお茶お茶お茶・・・ではないのです!
バナナの木があり、桜の木があり、なんということでしょう、コーヒーの木まで。
何故そんなことになっているのかと言うと、それこそがラジャ氏の考えるバイオダイナミクス。
バナナやコーヒーの香りに引き寄せられた虫は、紅茶の葉を食べ尽くすことはない。
また紅茶の木々を囲うようにして植えられているレモングラスという葉からは人間の僕にとってみればすごく心地よい、レモンの香りがするのだけれど、紅茶の葉を食べてしまう虫にとってはとても苦手な香りなのだそう。
また斜面の急な部分には土が流れ出してしまうのを防ぐ「雑草」が人の手によって植えられていた。挙げ出せばきりがない程の工夫の数々。
2003年、コルカタオークションにおいて歴代世界最高値を記録し、英国王室御用達百年を誇る「マカイバリ紅茶」の背後に手間暇を惜しまないマカイバリの伝統を僕は見ました。
アメリカやイギリスのテレビ局でも紹介された、満月の夜中に茶摘みされた「シルバーティップス・インペリアル」は、最高峰の紅茶。(神戸特選館にも入荷して販売しています。)
山から見たマカイバリ茶園の工場。100年の歴史があります。今では記念工場として保存対象になっています。
続く
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