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2020年2月の9件の記事

2020年2月24日 (月)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑫チャムラージ茶園の孤児院)

チャムラージ茶園には男の子と女の子の孤児院があります。女の子の孤児院は私たちが泊まっていたゲストハウスのすぐ近くにありました。

13人の女の子たちが現在、この孤児院で生活をしています。手づくりのお花とYou Tubeで覚えた日本語「ようこそいらっしゃいました」で私たちを出迎えてくれました。
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アヌーさんがお母さんとしてお世話をしています。アヌーさんのお嬢さん2人もこの施設で一緒に育っています。

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17歳までこの施設にいてもよく、施設を出た後も困ったときはチャムラージが援助をしてくれます。政府の援助なく、運営している孤児院です。
彼女たちにとってここは家(Home)です。卒業してもいつでも戻ってこれる場所です。

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毎日学校に行き、家に戻るとスポーツや絵を描いたり、各々が好きなことをして過ごします。
ダンスも習い、私達にカタックダンスを披露してくれました。
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つくった作品を色々と見せてくれました。
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こちらは茶摘み女性です。普段見ている光景です。

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彼女たちのほとんどが何らかの事情でお母さんがいなく、お父さん一人では育てられないということでこの施設に入っています。
ここの施設は安全であり、何よりも心あたたまる環境です。皆、安心して勉学や好きなことに励めます。

彼女たちの笑顔からそれが伝わってきます。チャムラージの懐の大きさを感じます。

写真の右側の少年はチャムラージの孤児院を卒業して、近くの有名ホテルで働いています。チャムラージは本人の希望に沿うように就職先も紹介します。

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仕事に生きがいを感じて活き活きと働いています。彼がいれてくれた紅茶、ケーキは特別な味がしました。
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今回の南インド出張(ポアブスコーヒー農園およびチャムラージ&コーラクンダ茶園)は、企業の社会貢献についていろいろと学んだ出張でした。

間もなくそれぞれの農園からオーガニックコーヒーとオーガニックニルギリ紅茶が届きます。
ラジャ・バナジー氏がいつも言う「Holistic(全体的なつながり)」の大切さを感じます。美味しいものがつくられる背景には、生産者がいて、それを支えるオーナーがいて、そして消費者がいて、、と全てがつながっています。マカイバリジャパンの役割もあり、茶園のメッセージ、そしてそこで働く人々のことも商品とともに伝えていきたいと思います。

 

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2020年2月23日 (日)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑪チャムラージ茶園の福利厚生)

チャムラージ茶園のオーナーは現在3代目の女性です。創始者はトラック製造業で成功をおさめ、今では様々な事業を展開しています。ポアブスコーヒー農園と似ています。

2代目のお父さんは莫大なお金を投じて働いている人々そして地域の人々の福利厚生に力をいれました。こちらが2代目の写真です。

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チャムラージ茶園にある病院です。茶園で働く人々だけでなく、地域の人々も診てもらうことができます。
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清潔な病院で、病室にはそれぞれトイレとシャワーがつき、テレビもついています。茶園の人は無料、地域の人はとても安い価格で治療を受けることができます。山岳地帯では病院に行くには山を下りて都心まで行かないといけないですが、チャムラージの病院は救急車もあり、急患でも対応してくれるそうです。
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看護師さんたちも優しく声をかけてくれました。病院というと暗いイメージは全くなく、ここの病院は太陽の光がどの病室にも入り、人々も笑顔で病気も早くに治りそうです。


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南インド旅行中に少し体調を崩したので、早速先生に診てもらい、薬も処方してもらいました。

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病院の後は学校も見学させてもらいました。あいにく、見学させてもらった日は休みで子どもたちは学校にはいませんでしたが、教室の中までみせてもらいました。
2代目のお父さんの名前が学校の名前になっています。

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チャムラージの学校は幼稚園から高校まであり、約1200人の子どもが学んでいます。半分の子どもが茶園の外にある28の村から無料のバスに乗って毎日学校に通ってきます。
教育費は年間330ルピー(約500円)。チャムラージで働く人の平均日当が子どもの年間教育費なのだそうです。
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子どもたちはいませんでしたが、普段は賑やかなで活気があるそうです。

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図工室です。子どもたちの作品が色々とありました。

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印象的だったのはリサイクルでつくられた作品の数々です。

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化学室です。色々な実験をするそうです。

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コンピュータ室です。インドではITの人材を数多く輩出していますが、小さいときからコンピュータに触れている環境が大きく起因していると思いました。
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チャムラージの学校の卒業生には医者や弁護士、教授などが数多くいます。
卒業生たちは社会に出てからチャムラージ茶園が困っていることがあると、助けてくれるそうです。

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運動場も広く、子どもたちはいろいろなスポーツを楽しめます。

南インドは教育に力をいれている地域ですが、ポアブスやチャムラージのように企業が全面的にそれをサポートしています。大きなお金を教育、医療、そして環境に惜しみなく投資している姿勢は素晴らしいです。

 

 

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2020年2月18日 (火)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑩チャムラージ茶園のゲストハウス)

コーラクンダ茶園はチャムラージ茶園とオーナーが同じです。
今回の滞在ではチャムラージ茶園のゲストハウスに泊まらせていただきました。

お茶園はどこもゲストハウスを持っています。マカイバリ茶園も昨年、新しいゲストハウスが完成しました。
チャムラージのゲストハウスがこちら。ホテルのような素敵なゲストハウスです。

ゲストがゆったりとチャムラージ茶園で寛げるようにと細かいところまで気配りがされています。
ゲストハウスの管理は通常、マネージャーの奥様がされていることが多いです。

チャムラージではヘグデさん(今回は不在でお会いすることができませんでした)とピントさんがマネージャーなのですが、奥様ではなくマネージャー自らが、ゲストハウスの内装などをされています。

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ゲストハウスの前には広い庭があり、その前は茶畑となっています。

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ダイニングルーム。3組まで泊まることができ、パーティーもできるそうです。

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リビングルームには暖炉もありました。とても寒い夜には暖炉に薪をいれて火をつけます。

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庭には猿のグループがきていました。屋根の上で大きな音がするので見てみると猿の親子でした。

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コックのマナカンさんが私たちのために3食つくってくれました。ゲストは私たちだけだったので好きな料理をリクエストしてつくってもらいました。

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毎回、インド料理であったのでこの日はグラタンとトマトスープを特別にリクエストしてつくってもらいました。美味しかったです。

ゲストハウスに戻ると必ずお茶を淹れてくれます。朝、昼、午後、夜、寝る前・・と5回もつくってくれました。
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いつもはマカイバリ茶園のダージリン紅茶を飲んでいますが、ニルギリではニルギリ紅茶が美味しいです。身土不二の言葉どおり、ニルギリの気候風土にあった食べ物、飲み物は美味しいだけでなく身体にも良いです。

こちらがマネージャーのピントさんと奥様です。ご自宅にディナーにご招待をいただきました。奥様は産婦人科医で、ご主人とは違う分野のお仕事をされています。気さくで素敵な奥様です。

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ゲストハウスではゆっくりと過ごすことができました。

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2020年2月13日 (木)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑨ コーラクンダ茶園)

オーガニック農法を実践しているコーラクンダ茶園。170頭の牛を飼い、糞は豊かな土を作るために欠かせません。
バイオダイナミック農法のディメーター認定も取得していましたが、気候が認定基準に合わないということで認定取得は断念しました。しかし、今でも独自のハーブを使用したバイオダイナミック農法は実践しています。

ポアブスコーヒー農園でもそうですが、南インドは広い敷地があるために牛だちは放牧されて自由に草を食べれます。

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170頭の牛からはこれだけの糞が集められます。

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 こちらでミミズを用いたコンポスト(肥料)をつくります。一つのタンクで約2トンのコンポストができます。
ミミズの上に牛ふんをのせ、ミミズが上に来たらコンポストの出来上がりです。約90日ほどかかります。
1㎏の牛の糞に50gのミミズが必要です。

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ミミズは豊かな土づくりに欠かせない生物です。

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こちらはCPPとよばれるもので、レンガで囲まれた中で牛の糞をピザ生地くらいの固さになるくらいにこね、その中に卵の殻や石の粉をまぜます。更にバイオダイナミック農法の調合剤をまぜて30日から60日で完成します。これを水にまぜて紅茶にまくことによって、紅茶の成長を促進させます。

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コーラクンダ茶園では紅茶のほかにペパーミント、カモミール、ジャスミン、トウルシー、ユーカリオイル、イチゴやにんじんも栽培しています。
これらはハウス栽培でつくられています。すべてオーガニックです。
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イチゴは好きなだけ食べてよいよ、と言われたのでいただきましたが酸味と甘みが絶妙な美味しいイチゴでした。

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ハウス栽培の中ではAZOLLA(アゾーラ)という藻の一種も育てられていました。
これはインドの昔から伝わる植物で牛に与えると牛乳が良くでるそうです。

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コーラクンダ茶園の見学が終わった後に紅茶をテイスティングさせてもらいました。コーラクンダ茶園のマネージャーのラジェッシユさんが色々と教えてくれました。

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コーラクンダ茶園のニルギリ紅茶は標高の高いところでつくられているため、ダージリンのように香りが良い紅茶がつくられます。
透明感があり、雑味がないのも特徴です。柑橘系に近いアロマがあります。

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大地の恵みをたくさんに受けてつくられた紅茶ですが、牛、ハーブなどの植物、人間、すべての力が美味しい紅茶をつくりだしているのだと思いました。コーラクンダ茶園を訪問できて良かったです。

 

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2020年2月12日 (水)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑧ コーラクンダ茶園)

チャムラージ茶園から車で約1時間かけてコーラクンダ茶園を訪問しました。チャムラージ茶園のオーナーはコーラクンダ茶園とその他2つの茶園を持っています。オーガニック茶園はコーラクンダ茶園のみです。

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南インドのニルギリ地方はダージリンと同じ山岳地帯ですが、ニルギリ地方の方が面積が大きいためか移動時間にとても時間がかかります。山道でカーブが多く、車酔いもしてしまいます。

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しかし、コーラクンダ茶園に到着して清々しい空気と素晴らしい景色に触れると車酔いもすぐに回復しました。
930ヘクタールもある敷地のうち、茶畑は268ヘクタール。原生林に囲まれており、文字は読めませんがトラの生息地帯であることがわかります。

コーラクンダ茶園には標高2800mというギネスに登録された、茶園として最も高いポイントがあります。

まず2800mのポイントに行きたい!と伝えると連れて行ってくれました。
途中までは車で行けますが、あとは歩きで頂上まで登りました。
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歩くこと約30分。頂上は見えているのですがなかなか登りきれません。こちらが世界で一番標高の高いところで育つ紅茶です。日中は暑いですが、朝と夜は寒く風も強くなるそうです。逞しく育っています。

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やっと登頂し終えた標高2800mには大きな木がありました。

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こちらが2800mから見えた景色です。コーラクンダ茶園の全景がきれいに見えました。

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コーラクンダ茶園では今の冬の時期は「フロスト(霜、厳寒の意味)ティー」というスペシャルティーつくられます。霜がおりるほど寒いときは、新芽が凍り、茶葉に酵素が蓄えられて素晴らしい味と香りの紅茶がつくられます。

こちらが霜がおりた後の茶樹です。ここからフロストティーがつくられます。
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コーラクンダ茶園も今がクオリティーシーズンの真っただ中でした。女性たちが茶摘み籠を頭からかけて茶摘みをしていました。
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こちらの茶園でもほとんどが出稼ぎの人たちで、南インドの言葉であるタミール語ではなくてヒンドウー語が飛び交います。

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コーラクンダ茶園の茶畑では人手不足を解消するために、茶摘みの一部で機械を使っています。そのために茶樹を均一に同じ高さに切りそろえています。まるで緑の絨毯のようです。
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茶園経営は1800年代後半から始まります。最初はその地域に住んでいた部族の人が茶園で働いていましたが、1922年に現在のオーナーになってから希望すればだれでもこの茶園で働くことができるシステムになりました。南インドの茶園経営にとって働く人を確保するのがいかに大切かが分かります。

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大自然の中にあるコーラクンダ茶園。美味しいお茶がつくられるためには人間の手が必要です。良い人材に長く働いてもらうためにオーナーは福利厚生を充実させて働く環境を整えています。
その一方で世界中から多くの注文がきて、その需要に応えるために人の手をかけずにオートメーション化をすすめています。IT化、AI化が進む世界の中で、ここ南インドの茶園も例外ではありません。

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2020年2月10日 (月)

2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑦ チャムラージ茶園)

先月1月中旬に訪問した南インド出張レポートをお届けしています。
ポアブスコーヒー農園は南インドのケララ州にありましたが、その後は車でとなりタミル・ナードゥ州にあるチャムラージ茶園へ。
車での移動時間は6時間。インドは大きな国です。

チャムラージ茶園はニルギリ紅茶で有名です。標高1800m~2400mに茶畑が広がります。チャムラージ茶園のオーナーは他に3つの茶園を持っています。その一つであるコーラクンダ茶園のオーガニックニルギリ紅茶をマカイバリジャパンは扱っています。

チャムラージ茶園のオーナーはトラック事業で成功をおさめ、その他インフラ事業などを手広くてがけています。現在は3代目のお嬢様がオーナーで、ご主人はインドで有名な財閥TVSグループのオーナーです。
ポアブスの企業もそうでしたが、紅茶事業は社会貢献事業として利益はすべて働く人々、地域そして環境に還元しています。チャムラージグループの社会貢献事業はあとでご紹介いたします。

チャムラージ茶園も素晴らしい環境の中にある茶園です。
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ニルギリ地方では1~2月は寒暖差のはげしく、クオリティシーズンの良い紅茶がつくられます。夜と朝は寒いですが、日中は太陽がまぶしくて汗ばむくらいです。
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チャムラージ茶園では人手不足が深刻で、茶樹は同じ高さで整い、茶摘みは機械を使うことが多いそうです。
私たちがみた区画はダージリンと同じように手で摘んでいました。チャムラージ茶園でも8割以上が出稼ぎの人々です。

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茶畑の中に咲いているポインセチアが印象的でした。
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チャムラージの工場の中は写真撮影ができませんでしたが、ほとんどがオートメーション化されていました。温度や茶葉の乾燥度合もすべてセンサーがキャッチして自動的に機械の温度や時間が変わります。繁忙期は24時間体制で工場が稼働して、世界中に紅茶が出荷されていきます。ニルギリはアッサムについで生産量が多いです。こちらが工場の外観です。
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貿易担当のスレーシュ氏(一番左)と工場長のマニ氏(一番右)が滞在中は色々と教えてくれました。

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今の時期にしかつくれないクオリティシーズンの紅茶もテイスティングをさせてもらいました。ニルギリ紅茶の特徴は飲みやすいことです。セイロン紅茶に近く、普段飲みなれている紅茶に近い味と香りです。

クオリティシーズンのニルギリ紅茶はやはり香りもよいです。雑味がなく、すっきりとした味も飲みやすい要素です。

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工場の外には誰もが立ちよれる売店がありました。こちらで出されるのはレモンティーです。
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レモンの酸味と砂糖の甘さ、そして紅茶の香りで疲れもとれます。多くの人々が旅の途中の休憩で立ち寄り、紅茶を飲んでリフレッシュしていました。

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猿の姿も多くみられ、原生林にはトラや豹、象もでてくるそうです。売店の横から仔犬が2匹あらわれました。
彼らのお母さんは豹に殺されてしまい、残された3匹のうち1匹は里親が見つかり、残った2匹は村の人たちが世話をしているそうです。
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次回はコーラクンダ茶園訪問レポートです。

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2020年2月 9日 (日)

2020年南インド出張 (コーヒー農園訪問⑥南インド料理)

 
ポアブスのコーヒー農園では、農園の中にあるゲストハウスに宿泊をさせてもらいました。

朝、昼、夜の食事はすべて手料理の南インド料理です。南インドはスパイスがきいた料理が多いのですが、日本人の私たちのためにスパイスは少なめにつくってくれました。

朝食ではトーストもでるのですが、お米と豆の粉でつくったイドリやドサもでてきます。
焼きバナナも南インドならではの料理です。

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(上のちいさな形のものがドサです。一般的なドサはクレープのように大きな形をしています)

もちろん食後にはコーヒーです。かなりコーヒーを深く焙煎していて、こちらはミルクをたっぷりといれて飲みます。
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南インドはカレーにココナッツミルクを使う料理が多いです。ココナッツミルクで辛さも和らぎます。

また、南インドではクリスチャンも多く、ビーフも料理にでてくるそうです。
「ビーフを食べますか?」を聞かれましたが、インドにいて牛を食べるのには抵抗があったので私たちはベジタリアン料理をお願いしました。

野菜をふんだんに使った料理は、どれも美味しかったです。
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コーヒー農園からニルギリのチャムラージ茶園に行く途中で立ち寄った食堂も同じような料理でした。
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こちらの食堂ではおかわりが自由です。バナナの葉の上に次々と料理をのせてくれます。左下にあるサンバルというスープは南インド料理をたのむと必ずついてきます。

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料理はその地域の文化でもありますが、南インド料理はお米使った料理が多く、また油も少ないのでさっぱりしていて日本人の口にあうと思います。

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2020年2月 7日 (金)

2020年南インド出張 (コーヒー農園訪問 ⑤働いている人々)

南インドケララ州にあるポアブスコーヒー農園訪問レポートをお届けしています。
前回から日にちがたってしまい申し訳ございません。

今回はポアブスで働いている人々についてです。

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ポアブスでは現在380人の人々が働いています。100人が正社員、280人が季節労働者です。
南インドは人手不足が深刻で9割の人々がベンガル州やビハール州からの出稼ぎ労働者になります。


ポアブスでは福利厚生がとても充実しています。働いている人々の給与水準は高く、住宅、教育、医療などすべて無料です。

創業者がこちらの方。ヤコブ氏です。カリスマ的な経営者でセメントを固める資材メーカーとして大成功をおさめます。
その後、コーヒーや紅茶の農業事業を始め、こちらの事業は利益がでると全て地域や人々に還元しています。

ヤコブ氏は2010年に亡くなられ、3人の息子がお父さんの事業を継承しました。長男のトーマス氏がコーヒーと紅茶の農業事業を継ぎました。
ヤコブ氏はじめ一族は皆、敬虔なクリスチャンです。
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ポアブスはフェアトレード生産者でもあります。フェアトレードの報奨金(プレミアム)でスクールバスを購入しました。
このバスで子どもたちは学校に通います。ポアブスではフェアトレードのプレミアムは一人一人に現金でも与えられ、それぞれ各家庭で必要なものを購入できるそうです。
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敷地内にも幼稚園があり、小さいこどもたちが学びます。
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住居も与えられ、無料で住むことができます。
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こちらの男性はゲストハウスの料理人で毎日、私たちのためにスパイスを控えた美味しい南インド料理をつくってくれました。
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犬を飼うこともできます。この犬は番犬でもあり、ずっと私たちに吠えていました。
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働いている人々はクリスチャンも多いので、教会もありミサも行われます。

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その他、イチゴのハウス栽培もおこなわれており、敷地内にある売店でオーガニックイチゴとして売られていました。売上の収益は人々にも還元されます。
このイチゴはとても甘くて美味しかったです。

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その他、森の中にあったオレンジはピクルス用のオレンジとして販売されます。
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ポアブスでは人々が皆、豊かな自然の中で生き生きと幸せそうに生活をしるようにみえました。
お金も循環させることによって、働く人々、そして地域の人々が幸せになるのだと思いました。
CSR(企業の社会的責任)が叫ばれる中で、社会貢献は義務づけられるものではなく、経営者の哲学や思いによって自然な形でなされるものだと思いました。ポアブスが一つの良い事例です。

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2020年2月 2日 (日)

2020年南インド出張 (コーヒー農園訪問 ④バイオダイナミック農法)

南インドケララ州にあるポアブスコーヒー農園はマカイバリ茶園と同じバイオダイナミック農法を実践しています。
マカイバリ茶園は1972年から実施したパイオニアですが、ポアブス農園も1998年からオーガニック農法を実施し、バイオダイナミック農法は2014年に開始、そして2016年にディメーターの認定を取得しています。

350ヘクタールのうち、コーヒーは156ヘクタール、紅茶は90ヘクタール、そしてカルダモンが10ヘクタールの敷地ですべてバイオダイナミック農法でつくられています。

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コーヒーは森の中にあり、コーヒー以外にもオレンジやカルダモン、胡椒もつくっており、多種多様な農作物をつくることがバイオダイナミック農法の認定機関であるディメーターの認定基準でもあるそうです。
こちらが紅茶農園。紅茶は森を切り開いてつくられました。もともとコーヒーだったところに紅茶の苗木を植えたそうです。
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バイオダイナミック農法で重要なのは牛です。牛の糞はバイオダイナミック農法の肥料として、そして調合剤としても使われる貴重なものです。
ポアブスでは牛が240頭もいて、それぞれ全ての牛に名前がついています。目の前に広大な土地があり、毎日自由に散歩をすることもできる幸せな牛たちです。
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牛たちは乳牛で、ミルクは目の前にあるミルクスタンドで働いている人々に安く売られます。新鮮なオーガニックのミルクを飲むことができます。

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牛は人間にたくさんの恵を与えてくれます。
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240頭の牛の糞がこちら。糞と尿は肥料に使われます。牛糞と枝を交互に重ね、3か月かけて豊かな肥料をつくります。年間1100トンも作っているそうです。
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調合剤で使用されるハーブやシリカもすべて自生のものです。ダージリンの北インドでは入手しずらしハーブも南インドでは気候がよくてハーブがよく育ちます。
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こちらがバイオダイナミック農法の担当男性です。500番から508番の調合剤を詳しく説明してくれました。

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牛の角は糞を中にいれて、500番の調合剤に使用されます。

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バイオダイナミック農法では天体の動きをも利用して農作業が行われます。カレンダーもあり、大変ですがきちんとカレンダーの通りに農作業を行っているそうです。

これだけ完璧にバイオダイナミック農法を実践しているポアブスに驚きました。ここにきて驚くことばかりです。。
コーヒー畑の森を歩くと、コーヒーのみならず全ての植物たちの生命力の息吹を感じたのは、きっとバイオダイナミック農法の力だと思いました。

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