2020年南インド出張 (ニルギリ紅茶農園訪問 ⑪チャムラージ茶園の福利厚生)
チャムラージ茶園のオーナーは現在3代目の女性です。創始者はトラック製造業で成功をおさめ、今では様々な事業を展開しています。ポアブスコーヒー農園と似ています。
2代目のお父さんは莫大なお金を投じて働いている人々そして地域の人々の福利厚生に力をいれました。こちらが2代目の写真です。
チャムラージ茶園にある病院です。茶園で働く人々だけでなく、地域の人々も診てもらうことができます。
清潔な病院で、病室にはそれぞれトイレとシャワーがつき、テレビもついています。茶園の人は無料、地域の人はとても安い価格で治療を受けることができます。山岳地帯では病院に行くには山を下りて都心まで行かないといけないですが、チャムラージの病院は救急車もあり、急患でも対応してくれるそうです。
看護師さんたちも優しく声をかけてくれました。病院というと暗いイメージは全くなく、ここの病院は太陽の光がどの病室にも入り、人々も笑顔で病気も早くに治りそうです。
南インド旅行中に少し体調を崩したので、早速先生に診てもらい、薬も処方してもらいました。
病院の後は学校も見学させてもらいました。あいにく、見学させてもらった日は休みで子どもたちは学校にはいませんでしたが、教室の中までみせてもらいました。
2代目のお父さんの名前が学校の名前になっています。
チャムラージの学校は幼稚園から高校まであり、約1200人の子どもが学んでいます。半分の子どもが茶園の外にある28の村から無料のバスに乗って毎日学校に通ってきます。
教育費は年間330ルピー(約500円)。チャムラージで働く人の平均日当が子どもの年間教育費なのだそうです。
子どもたちはいませんでしたが、普段は賑やかなで活気があるそうです。
図工室です。子どもたちの作品が色々とありました。
印象的だったのはリサイクルでつくられた作品の数々です。
化学室です。色々な実験をするそうです。
コンピュータ室です。インドではITの人材を数多く輩出していますが、小さいときからコンピュータに触れている環境が大きく起因していると思いました。
チャムラージの学校の卒業生には医者や弁護士、教授などが数多くいます。
卒業生たちは社会に出てからチャムラージ茶園が困っていることがあると、助けてくれるそうです。
運動場も広く、子どもたちはいろいろなスポーツを楽しめます。
南インドは教育に力をいれている地域ですが、ポアブスやチャムラージのように企業が全面的にそれをサポートしています。大きなお金を教育、医療、そして環境に惜しみなく投資している姿勢は素晴らしいです。
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