« 2021年2月 | トップページ | 2021年5月 »

2021年4月の4件の記事

2021年4月30日 (金)

インド コロナ第二波 感染拡大の理由

インド・ニューデリーからお届けしている「インド駐在ブログ」。
今日は長文です。

 

今朝は悲しい一報から始まりました。
親しくしているインドの方がコロナで亡くなりました。

 

昨日のインドでの新規感染者数は38万6452人、デリーでの死者数は過去最高の3498人でした。この死者数にはコロナに感染しながらも病院のベッドを確保できずに自宅や病院以外の場所で亡くなられた方、PCRを受ける前に亡くなられた方の数は含まれていません。(現在PCRテストを申し込みしても3日ほど待たされ、採取後も36時間待たされます。以前は電話一本でその日のうちに来てくれ、朝採取すれば夜には結果が出ていました)

公にされている死者数に対して火葬場の数が足りないのは、それが理由です。

 

なぜインドでこんなに急激に感染者が増えたのだろう。


1、気の緩み

インドがピークを迎えたのは2020年9月。その頃の一日の新規感染者数が約10万人でした。2021年の1月頃は一日の新規感染者数が1万人ほどに抑えられ、インドはコロナを制圧できたと皆が思っていました(デリーはその時期、一日100人前後の新規感染者数)。そして季節も一年で最も気候の良い冬を迎え、また結婚式シーズンもあり、皆が開放的になり大人数で集うことが多くなりました。我が家の目の前のコミュニティークラブでも、毎週末ガーデンランチがコミュニティー主催で開かれ、夜は遅くまでパーティー。もちろん飲食の場なのでマスク無し。またこの頃、ワクチン接種開始の朗報も流れ、人々はコロナの恐怖は終わったと安堵していました。

第一波が貧困層、農村部に感染者が多かったのに対し、今回の第二波の特徴は、富裕層及び若年層での感染拡大。それは上記の気の緩みからの理由が大きいと思われます。

 

2、二重変異株の出現

今日本にも入ってきているインド株。感染力が強く、過去にコロナに感染した人にも再感染すると言われています。2020年10月頃にインドで最初に確認されました。人口が多く感染者数も多いインドは、ウィルスが変異するには最適の条件が揃っていて、西ベンガル州では現在、三重変異株が出現していると言われています。

 

3、地方選挙

既述の通り二重変異株は昨年10月には出現していて、専門家達からは強烈な二重変異株によって第二波が引き起こされる懸念がモディ首相に伝えられました。しかし、昨年10月にはインドの貧困層が多く住むビハール州を皮切りに、昨日まで5つの州で地方選挙が行われたのです。表向きにはソーシャルディスタンスを謳っていましたが、テレビにはすし詰め状態、マスク無しで投票所に向かう有権者が映し出され、インド中にショックを与えました。そして激しい選挙活動に伴い、立候補者や政治家達の感染、死亡。

また現政権(BJP党)はヒンドゥー至上主義。日本でも大きく取り上げられた、ガンジス河での一ヶ月に及ぶヒンドゥー教の祭典は国内から多くの批判がありながらも、ヒンドゥーイズムを守るために制止されることはありませんでした。

毎日30万人以上の新規感染者を出している最中、地方選挙延期を求める声もある中で、昨日まで強行された5つの州の地方選挙。これらの選挙地域での感染者数は増大していて、二重変異株が猛威をふるう中強行された地方選挙は、インドをパンデミックに陥れた一因だと言われています。

昨年3月のシナリオと全く同じ。地方選挙が終わったので、そろそろインド全土でロックダウンが始まると思います。

 

世界各国からインドへ医療支援物資が届いています。日本からも酸素濃縮器や人工呼吸器がインドへ供与されると発表されました。多くの方の命が救われることを願っています。

 

2021年4月30日現在
インド感染者数累計:18,762,976人
新規感染者数
インド全土:386,452人
デリー:24,325人
マハラシュトラ州:66,159人


ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年4月29日 (木)

コロナワクチン接種対象が18歳まで引き下げされたけれど

インド・ニューデリーからお届けしている「インド駐在ブログ」。


5月1日から始まる、コロナワクチン18歳から44歳への接種受付登録が、昨日スタートしました。私も開始時刻16時からサイトの前でスタンバイしていましたが、受付開始からすぐにサイトダウン。どうやら400万人のアクセスがあったそうです。(それだけワクチン接種への関心が高いのが見受けられます)

290420212

居住地域(pin code、日本で言う郵便番号)に関係なく、好きな病院を選べるのですが、私の近所はすべてアストラゼネカのCovishield。副反応が強いと聞いていましたので、できればインド産のCovaxinを狙って検索するも、検索している間に空き枠がどんどん少なくなっていく。。。

290420211

結局Covaxinを打ってくれる病院を見つけられず、次回の応募枠へと見送りとしました。(45歳以上にはCovaxinの空き枠がたくさんあるのですが、私は18歳〜44歳枠なので年齢制限がかけられて登録できず)

 

一つの病院に割り当てられている一日の接種可能人数は、100~300人のようでした。ちなみに、ワクチン接種は無料ではなく、1000ルピーを支払います。

 

 

日本では連日、インドのコロナ感染状況について報道されている、と日本の家族、親戚から心配の連絡が入りました。

 

はい。あの映像は事実です。病院に医療用酸素は無く、入院は断られ、病院の外で亡くなる人々。火葬場も埋める土地(イスラム教やキリスト教の方々)も足りません。今日も私が住んでいる地域で2台、救急車が来たのを見ました。

 

ただ、コロナに感染していなければ、家の中で穏やかな時間が流れているのも事実です。買い物はすべてネットショッピング。外は誰もおらず、インドらしくない静寂な時間の中、ただひたすら、家の中に籠っています。

290420213

 

ブログを書いている途中、「デリーではワクチンがありません!製造できた時に皆さんにお知らせします」、とデリーの保健大臣からの発表が。昨日の今日でこの発表。なんともインドらしい。

 

今日、在印アメリカ大使館は、インドの渡航警戒レベルを最もレベルの高い4に引き上げました。インドでのコロナ感染拡大及び医療受け入れ体制不充分により、インドに滞在している全アメリカ人にインドから退避するよう勧告を出しました。

 

2021年4月29日現在

インド人口:14億人
昨日の感染者数
インド全体:37万9000人
デリー:2万5000人
マハラシュトラ:6万3000人

 

ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年4月28日 (水)

インド、コロナワクチン接種を18歳以上のすべての人へ

インド・ニューデリーからお届けしている「インド駐在ブログ」。


インドは世界に先駆け、コロナ・ワクチンの接種が進んでいます。現時点で、1億4800万人が接種済み。昨日だけでも240万人がワクチン接種を受けました。

 

現在は45歳以上が接種対象ですが、5月1日からは18歳以上のすべての成人が対象になります。この中には、インド在住の外国人も含まれます。私の周りの日本人駐在員の方で、すでにワクチン接種を受けられた方が何人かいらっしゃいます。


280420211
https://www.cowin.gov.in/home



接種希望者は、アプリまたはネットサイトから事前登録すること。(病院に出向いて登録することは不可)
今は村の人たちもスマートフォンを持っているので登録はできるのでしょうが、ネット環境が悪い山の中とか(特に茶園・・・)ハードルが高そうです。


18歳以上で接種を希望する人の登録は本日16時からスタート。


2021年4月28日現在
インド人口:約14億人
感染者数累計:約1800万人(世界第2位)
ワクチン接種者累計:1億4800万人
[昨日の新規感染者数]
インド全体:36万人
ニューデリー:2万4000人
マハラシュトラ:6万6000人(インドで最も感染者数が多い。商業の街ムンバイがある州)


ニューデリーより。

*****
今日のニューデリーの最高気温は42度!
この数日で急に暑くなりました。

280420212

水やりをした後のベランダで夕涼みする、同居人のしろ。

| | コメント (0)

2021年4月27日 (火)

インド駐在員便り:インドのコロナの現状

インド・ニューデリーからお届けしている、「インド駐在ブログ」。
本日は、コロナ感染が爆発的に増大し、ロックダウン(都市封鎖)、医療崩壊、感染の危機が迫る、緊迫した現地の状況をお伝えします。


270420213

2020年、世界で最も大規模に行われた約3ヶ月に及んだインド全土でのロックダウン。一時はコロナを封じ込められたか、と思った一年後の2021年4月、今インドは日々30万人以上の新規感染者を出し、医療崩壊寸前の状態に陥っています。

 

270420211
引用:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-data/


とにかく医療用酸素が足りない。
「私たちの病院では、患者さんにあと2時間しか酸素を供給できません」。
「病院は患者さんに命を与える場所なのに、私たちは酸素すら提供することができない」。
医師たちは政府にS.O.Sを発信し続けています。

 

新聞やテレビでは、酸素が足りず亡くなっていく方たちの現状、家族のために酸素を求め、酸素を提供してくれるNGOや寺院に長蛇の列をなす様子を映し出しています。

 

ワクチンは1億4500万人が摂取しましたが、ワクチンを摂取しても感染する人、「二重変異株」が猛威をふるい、あっという間に感染が広がっています。

 

私が住む首都ニューデリーは、日々2万人以上が新規感染しています。4月17日、18日の週末限定ロックダウンが行われ、そのまま1週間の完全ロックダウン、そしてさらにもう1週間のロックダウン延長が発表されました。

 

街は再び静まりかえっています。1年前を思い出します。


1年前は、何に怯えているのか分からず、心身の健康を保つために精一杯でした。
そして今、1年前と違うこと、それはコロナの恐怖が確実に身近に迫っていること、そしてもしコロナに罹ったら、きっと入院はできないのだろう、という諦め。病院では、もうベッドの空きがないのです。

 

今までは、感染者の数は大きくても、周りにコロナに罹った人はおらず、どこか楽観視していた部分がありました。でも今は、近所、知り合い、どんどん感染しています。二重変異に豹変したコロナが、人間に牙をむいています。

 

インド人口:約14億人
コロナ感染者数:累計約1760万人
ワクチン摂取者数:約1億4500万人
昨日の新規感染者数:約32万人
[2021年4月27日現在]

 

今できることは、家にいること。
感染しないよう、させないよう、人との接触を断つこと。

 

我が家のベランダからの風景。
人の気配がなく、静か。(日本から比べたら騒音がありますが)


ニューデリーより。

| | コメント (0)

« 2021年2月 | トップページ | 2021年5月 »