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2021年6月の6件の記事

2021年6月27日 (日)

インドで犬の歯石除去その1

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


先週土曜日、しろの歯石除去を行いました。
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10歳のシニア犬で歯石の状態も酷く、全身麻酔に耐えてくれるのか心配しましたが、お陰様で麻酔から元気に目覚め、普段の生活に戻りました


しろとの出会いは、また別の記事で書きたいと思いますが、今回しろを担当してくださったチームは、9年前にしろが交通事故に遭った時に手術をしてくださった先生方でした。


朝9時。ANIMALIA到着。
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心臓、肝臓、腎臓のエコー検査、血液検査、そして9年前に交通事故に遭った際の左後ろ脚のレントゲンを撮りました。


担当はヤダブ先生。ヤダブ先生は、獣医師であり、超音波検査やレントゲン検査も専門とされています。(過去の記事にも書きましたが、インドでは基本的に検査は外部の検査専門クリニックで行うので、獣医師のいるクリニックで診察と検査が行えるのは珍しいです)


マヘンドラン先生に歯石除去のお願いをした際、「超音波に長けている腕の良い先生がいるから、手術当日そこで超音波検査を受けるように」との指示。


今回の歯石除去にあたり、しろの9年分のカルテを確認したのですが、なんと9年前の手術にヤダブ先生も立ち会ってくださっていたのです!しろの主治医のマヘンドラン先生とチームを組み、ヤダブ先生が超音波とレントゲン担当、マヘンドラン先生が手術を担当。当時お二人は、同じ病院で働いていらっしゃいましたが、昨年お二人とも独立され、各々に新しいクリニックを立ち上げられました。


ヤダブ先生に、9年前のカルテや先生がとってくださったレントゲンをお見せすると、とても喜んでいらっしゃいました。1時間ほどかけてじっくりと検査をしてくださり、結果は問題なし。ほっと胸を撫で下ろし待合室へ戻ると、10時診察開始を待つ犬たちが既に6匹も待っていました。


ヤダブ先生の真面目なお人柄と腕の良さ、丁寧な診察が、患者さん達から厚い信頼を得ているのを垣間見ました。


しろの為に開院一時間前から診察をしてくださったことに感謝せずにはいられません。

 

その2へ続く


写真が2枚しかないのは、私が緊張していて写真を撮る余裕が無かったからです・・・。

ヤダブ先生のクリニックの様子は下記をご参照ください。

Animalia Veterinary Hospital

15P, Ground Floor, Sector 47, Gurugram, Haryana 122018
tel: 0124-4303043

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2021年6月18日 (金)

インドでヤクルト

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


我が家では金曜日は「ヤクルトの日」!
毎週金曜日11時に、ヤクルトレディーが配達に来てくれます。

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ソーシャルディスタンスを保つため、手渡しではなくカゴに入れてもらいます。

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支払いは現金ではなくPaytmで。
社内研修がしっかりされているのか、配達、受け渡し、支払いまでが、とてもスムースです。

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私がいつも買うのは、糖分控えめのブルーのパッケージ。1パック5個入ってRs.80(約120円)です。(市場ではRs.85ですが、配達だとRs.5値引き)

せっかく届けてくれるので、2パック買っています。一人でこの量は多いですが、配達に来てくれた人や、門番さんなどに、ちょっとした差し入れとしてお渡ししています。

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四角に緑の丸マークは、動物性食材を一切使用していない「ベジタリアン」商品の印。ベジタリアンの多いインドでは、とっても重要です。全ての食品商品にベジ/ノンベジマークを付けることが義務付けられています。紅茶にも!


味もパッケージも、日本のと全く同じ!
あ〜、日本の味。
懐かしい!美味しい!


ヤクルトレディーとは、昨年のロックダウンが明けた頃、しろの散歩中に出会いました。
「マダム。日本のプロバイオティック。体に良いですよ。ぜひ!」
ふたつ返事で「もちろん!」と即決しました。

まだワクチンも無く、コロナの実態がつかめていなかった昨年、最前線に立って働き、しかも日本の商品を売ってくれている。
「私は日本から来たの。あなたのことを応援させてね!」。

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バイクの前面に貼ってある紙は「エッセンシャル商品の配達中」と表示しています。コロナのロックダウン中でもエッセンシャル商品の販売は許可されていました。

バイクとガソリンは会社から支給。お給料の他に出来高報酬があるそうです。
早速インドの友人達にも宣伝しました。


私がヤクルトをデリーで初めて見たのは2012年。当時は5個でRs.50。200ccの紙パックのジュースがRs.12で販売されていた中、Rs.50単位での販売。しかも1本に65ccしか入っていない。お金持ちの人は問題ないでしょうが、中流階級で家族の多い家庭ですとコストパフォーマンスの面で、どのような反応を示すのかな、と思っていました。


やはり当時は、近所のマーケットで1本ずつのバラ売りで販売しているところを見かけました。(これは個人商店主の判断でそうしたのでしょうね)


今では、大きなスーパーマーケットだけでなく、ローカルの個人商店でもヤクルトは冷蔵庫の中に入って販売されています(バラ売りはされていません!)。出張先のホテルでも、朝食にヤクルトが並んでいることがありました。


ヤクルトは一般向け(14億人)、と言うよりも、「美味しい」「信頼」「本物」「日本」「健康志向」のキーワードにヒットする中流以上の家庭で愛飲されていると思います。対象となる人口はきっと4億人以上。


日本の「信頼」と「健康」をインドに浸透させるだけでなく、ヤクルトレディーを通して女性に収入を得る機会を提供しているヤクルト。
微力ながら、応援しています!


明日は、しろの全身麻酔の日。朝9時にグルガオン(隣の州)で心臓のエコーをとった後、ペットクリニックへ移動。血液検査、レントゲン、心臓エコーの結果から、歯石除去を行うか先生が判断します。先生は小動物の手術と麻酔を得意とされています。「僕は学生の頃、一番難しいとされている分野に挑戦したくてね」、と大柄で豪快な先生の姿からは、ライオンや象が似合いそうですが、リスやハムスターが研究対象だったそうです。

明日が無事に終わることを祈るばかりです。

 

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店マカイバリジャパン

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2021年6月17日 (木)

デリーの日常

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーはそろそろモンスーン(雨季)到来を感じさせる季節になりました。

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曇り空。今晩は一雨来そうです。


コロナによるロックダウンは今週月曜日から更に緩和され、全ての店舗が7日間営業を許可され、レストランに至っては店内での飲食も許可されました。


本日のデリーの新規感染者は212人。インド全体でも67,208人ですから、一時期の日々40万人以上の新規感染者を出していた第二波のピークから比べると、ようやく心落ち着く日常になりました。


だからと言って、一気に店舗やレストランが混み合うか、と言うとそうでもなく、居住区内を散歩する人が増えたくらいで、人々はロックダウン時の生活を送っています。店舗やレストランも全ての店舗が再開してはおらず、ロックダウン中に村へ帰ってしまった店舗スタッフ達が戻ってくるまでシャッターを閉じている所が多いようです。


私の取引先のオフィスや工場も、今デリーにいるスタッフだけで営業を再開し始めました。元気?の次に出てくる言葉は、○○さんが亡くなった。お互いにあの惨状を乗り切って再会できた喜びと、同志を亡くした報告に複雑な気持ちになります。


現在、ワクチンの接種枠は豊富にあり、それまでオンラインでしか登録ができなかったのが、今は接種会場で直接登録ができるように緩和されました。ロシアのスプートニクも近日中に市場に出回るそうです。


経済の再開を願う一方、第三波の到来を恐れ、街に活気はありません。

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今週末、しろが全身麻酔で歯石除去を受けます。10歳のシニア犬ですので心配ですが、先生は我が家の仲間たちを20年診てくださり、大きな手術もしてくださった方ですので、全幅の信頼を寄せています。


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インドはマンゴー・シーズン真っ盛り!

 

ニューデリーより。

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2021年6月 8日 (火)

インドで 「しろ」 は大人気

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。

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今日のデリーは41度!(最高気温は42度!!!)

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灼熱の夏仕様で建てられているインドの家でも、暑い!
今日は頭が朦朧とするなぁと思うと、大抵の場合、外気が体温よりも高いです。

 

昨日は、しろを獣医さんへ連れて行きました。

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しろは車に乗るのが大好き。


10歳(推定)にもなると、定期的に検査が必要です。血液検査、心音チェック、虫下、耳掃除、爪切りをしてもらいました。肺のレントゲンと膀胱の超音波は今週末。人間の場合もそうなのですが、よっぽど大きな総合病院でない限り、これらの検査は検査専門クリニックで行います。しろも、動物に特化した検査専門クリニックへ行きます。検査クリニックが混んでいるらしく、今週末まで待つことに。


予約を入れる際、飼い主の名前とペットの名前を聞かれます。私の名前を伝える時は必ず綴りを聞かれますが、ペットの名前を伝える時は「はい、SHIROですね」とスムースです。しろは今までいくつかの獣医さんにお世話になっているのですが、電話での受付の際「SHIROです」と言うと、「どちらの(飼い主の)SHIROですか?」と聞かれます。
え?他にもSHIROっているの???

散歩をしていて名前を聞かれ「SHIROです」と言うと、インドの方は「やぁ、SHIRO!」とすぐに名前を覚えてくれます。


どうやら犬に「SHIRO」と名付けるのはインドでは人気なようです。実はこれ、日本のアニメ「クレヨンしんちゃん」がインドで流行しているのが理由。クレヨンしんちゃんの飼い犬が「シロ」なのです。


インドでは日本のアニメ、特にテレビ朝日系のアニメが多く放送され、インドの子ども達に大人気。デリーでは、ヒンディー語に吹き替えされて英語で字幕が出ます。クレヨンしんちゃんの他にも、ドラえもん、忍者ハットリくん、怪物くん、その他には こち亀、ウルトラマンも放送されています。アッサムの茶園へ行った時、茶園の子ども達が「ニンジャ ハットリ!ドーレモン(英語読みのドラえもん)!」と言っていたのには驚きました。


しろと出会ったのは、しろが交通事故で瀕死の状態だった時。すぐに獣医さんに駆け込んだのですがカルテに書く名前を考えなくてはならず、とっさに出てきたのが「しろ」。
白い犬だったから。

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その後9年も一緒に住むことになるとは!

 

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店マカイバリジャパン

 

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2021年6月 7日 (月)

インド、経済再開への一歩

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーは本日、第二弾のアンロックダウンに入りました!なんと、ノンエッセンシャルのショップやショッピングモールが営業可(規制あり)となったのです!


下記がデリーにおける第二弾のアンロックダウンの主な項目。

1、ノンエッセンシャルの店舗営業可。
ただし、偶数・奇数制。偶数日にショップ番号が偶数の店舗、奇数日にショップ番号が奇数の店舗が営業可。つまり、一日おきに営業可とのこと。ショッピングモールも可。


2、地下鉄メトロ再開
5月10日から営業を停止していたメトロが営業再開。ただし、乗車率は50%で。


3、民間企業のオフィス営業可
約1ヶ月半にわたって民間企業はオフィスでの仕事が許されていませんでしたので、ようやく本格的に仕事を再開できます。しかし、オフィスで仕事が許されるのは従業員の半数まで。それ以外は、リモートワークをすること。


インドは各州にコロナ対策を任せていますので、それぞれの州でアンロックダウンの内容が変わりますが、感染の勢いがまだ残っている一部の地域(インド南部、インド東部、北東州)以外は経済再開の方向で動き始めました。


現時点で必要回数のワクチン接種が完了した割合は3.3%(4460万人)。14億人全てが接種するには3年かかると言われていて、その3年の間には既に接種済みの人が再接種の時期を迎えてしまったり、とワクチンの接種だけに拘ってしまうと経済が永遠に再開できません。インド中央政府の考えは、経済再開とワクチン接種率の向上、この両輪をフル稼働させることです。


しかし問題は山積みです。
経済再開を重視したとしても、必要回数のワクチン接種を完了した割合はまだ3.3%。ウィルスは常に変異し続けており、すでに第三波の予兆もマハラシュトラ州にはあります。あの医療崩壊の悪夢を再び経験するのか。。。
ただ一つラッキーな点は、これから10月15日のダシェラ祭りまで、大きなお祭りがないこと。第二波では、結婚式シーズンも含めて大きなお祭りが何度もあったこと、そして選挙があったことが、あの壮絶な第二波を引き起こしました。とりあえず10月までは平穏でいてくれるのか。。。


アンロックダウンに歩を進めているとは言え、本日の新規感染者数は約10万人。まだまだ気持ちを引き締めてコロナ対策をしていかなければなりませんが、数ヶ月前の惨状からするとインドは復活の兆しを見せ始めています。

 

ニューデリーより。

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2021年6月 3日 (木)

密かな自転車ブーム、インドの大気汚染

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


今日、6月3日は世界自転車デーです。自転車は日本人にとって大変馴染み深い乗り物ですが、インドでは全ての人にとって日常の乗り物ではなく、もしかすると自転車に乗ったことが無い人が人口の半分くらいいるのではないでしょうか。その背景には男性が乗る乗り物*という認識があったり、メンテナンスの行き届いた舗装された道が少なかったり、灼熱の夏が長かったり、車の往来が激しかったり、ととにかく自転車が「お金のかからない移動手段」以上にスポットライトをあてられることは、ほぼありませんでした。
*農村部では女性も自転車に乗っていることがありますが極少数派。また都市部では自転車サークルがありますが、日本ほど活発ではありません。


しかし昨年3月25日から約3ヶ月続いたインド全土でのロックダウンでは、全ての公共交通機関がストップしました。自家用車を持ち、且つ自分で運転できる人は問題ありませんでしたが、運転手任せだった家庭は運転手が公共交通機関が無く通って来られなかった為、大変苦労しました。


そこでスポットライトが当たったのが自転車でした。デリーでは、ロックダウンが明け自転車屋が再開すると、中流から上流階級の人たちが、近場のマーケットまでスポーティーな新しい自転車で買い物に出かける姿を頻繁に見るようになりました。ただ季節がら灼熱の夏に差し掛かっていたため、そのスポーティーな自転車は買い物のためから、早朝のサイクリングのためへと目的を変えていきました。また、ロックダウンによって深刻だった大気汚染が一気に正常値になり、そのこともサイクリング人気を加速させました。


私が住んでいる地域でも、朝夕になるとサイクリングを楽しんでいる人々(約10人ほど)を毎日見かけます。コロナ以前は皆無でした。もちろん、この人たちがロックダウン時に移動手段として自転車を買ったかは分かりませんが、ロックダウン後、デリーにはおしゃれな自転屋が新規開店したり、デザインに幅が出てきたり、とデリーの人々にとって自転車がもっと身近な存在になったのは確かだと思います。


ちなみに「おしゃれな自転車」は、「マウンテンバイク」タイプ。日本のような機能的な「ママチャリ」タイプは見かけません。


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おしゃれな自転車


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一般的な自転車。鉄の塊のように重い。

 

:::余談:::
NCR(首都圏:デリー、グルガオン、ノイダ)で生活する人々にとって、大気汚染は深刻な問題でした。特にモンスーン(雨季)が明けた9月〜3月まではまとまった雨が殆ど降りません。セカンドサマーの終わり(10月頃)に、NCR近郊で焼畑農業が行われ、その煙がNCR全体を覆います。その時は日中でも景色が赤茶色くかすんでいて、煙が雲を作り街全体を覆ってしまい、排気ガスや近場の工場からの煙が空へ逃げていかず、空気が排気ガス臭く、なんとなく味もします。


それに輪をかけて北インド最大のヒンズー教のお祭りディワリ(光と音のお祭り)が訪れます。その日は至る所で打ち上げ花火。汚染値は観測器の針を振り切り観測不能になります。そしてそのまま結婚式シーズンに突入し、連日打ち上げ花火と爆竹の日々。大気汚染が分厚い雲で街を覆い、地上では花火やら爆竹やら車の排気ガスやらで、大気汚染の負の連鎖が約5ヶ月続くのです。


2015年の冬は特に汚染が激しく、私も軽い気管支炎になりました。会話をしていると前触れもなく咳が始まり止まりません。夜中は咳で起こされ何時間も咳が続くのです。幸いなことに、アーユルベーダの鼻洗いと徹底したマスク装着で回復しましたが、気管支炎は数ヶ月も続きました。ここ数年は(特に日本人駐在員の間では)、冬と言えばマスク(N95)、が当たり前になっていて、あのマスク嫌いのインドの人たちでもマスクを装着している人を多く見かけました。


昨年コロナが始まった時、日本から大量に持ってきていたN95のマスクが役立ったのを覚えています。そして営業で満員電車に乗らなくてはならない日本の姉に、インドからN95のマスクを送ったことも。


コロナで世の中は大変な世界になってしまったけれど、デリーがロックダウンになる度に、透き通った青い空を見上げています。

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ニューデリーより。

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