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2021年7月の3件の記事

2021年7月16日 (金)

インド・コロナ 第三波前の穏やかな日々

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。

デリーは今週からようやく!モンスーン(雨季)に入りました。例年ですと6月下旬がモンスーン入りなのに、今年は7月12日まで連日40度を超す猛暑でした。


お陰様で、日本でも報道されていたインドのコロナ第二波は、ようやく終息の光が見えてきています。全国の新規感染者は依然日々4万人前後ですが、州によって偏りがあり、デリーは日々50人前後までおさまっています。またワクチン接種率はインド全体で22.7%。デリーに関しては40%は達成しているのではと思います。
私の周りでも、「ワクチンを打たない」選択をした人以外は、45歳以上はほぼ全員接種済み、44歳以下も1回目を接種済みです。


私の周りの人たちで意見が一致しているのが「第三波は絶対来る。多分10月頃」。


なぜ10月頃?

それは、北インド最大のお祭り「ディワリ」とその前に行われる「ダシェラ」があるから。


今年は10月15日にダシェラがありますが、正確には親戚一同が集まり祈りを始めるのがダシェラの9日前から毎日。そしてダシェラのお祭り後もディワリまでの21日間は北インドが最も賑やかになる時期で、人々が親戚や友人の家を訪れパーティーをしたりプレゼント交換をします。


そう。この1ヶ月は、人々が一年で最も密になり、お酒を飲み、大声で笑いあう時期なのです。コロナでなければ、なんとも楽しい1ヶ月なのですが。。。


最近は、マスクをしていない人や、大勢が集まってパーティーをしている光景を目にします。モンスーンが始まったデリーは、これから蚊を媒介してマラリヤ、デング、チックングニヤが伝染するシーズンです。コロナだけでなく、蚊にも注意をしないといけない。


以下の写真は本文とは関係ないですが、穏やかなデリーの一角を写しました。


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ココナッツウォーターが美味しい季節。ココナッツの引き売りはデリーの風物詩です。

 

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上階の店舗から降りてくるクーラーの風に当たって熟睡中のワンコ。

 

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店「マカイバリジャパン

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2021年7月 4日 (日)

インドで犬の歯石除去その3

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。
本日は、前回からのつづきです。

14時。お昼ご飯を食べていると先生から「歯石除去終了。麻酔から目覚めて問題なくしているので、15時にピックアップに来て」と電話が。

急いでクリニックへ行くと、満面の笑顔で帰る準備万端のしろが。
あー、生きててくれた。良かった!

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帰りの車の中での しろ。ちょっとお疲れ顔。


10歳の年齢を考慮し、全身麻酔は40分だけ。その範囲でできることをしました、とマヘンドラン先生からご報告がありました。

超音波で歯石を砕き、ただれた歯茎を焼いたそうです。堅い歯石で覆われていた歯は、つるりと元の歯の形になっていました。口臭もない!麻酔から覚めた後も回復室で様子を観察してくださり、完全に大丈夫になった時点で引き渡しをしてくださいました。


実は全身麻酔が怖くて、2日ほど睡眠がとれませんでした(私が)。

やっぱりマヘンドラン先生にお願いして良かった。こんなに丁寧に術前検査をしてくださり、しろの体を第一優先に麻酔の時間を調節し、しろを元気な姿で戻してくれた。さらには今日一日をしろのためだけに使ってくださった。

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たま(当時18歳)

今回の歯石除去では、30年来の主治医・マヘンドラン先生をはじめ、9年前にしろと出会った初日に画像診断をしてくださったヤダブ先生、そして30年前に猫のたまを担当してくださっていたマヘンドラン先生の補助の方が、しろの為に再びチームを組んでくださいました。

なんだかこの日は、先代のたまや、先生にお世話になった他の仔たちが、30年分の同窓会をプレゼントしてくれたのではないか、と思ってしまいました。


海外にいると、言葉の問題や、情報不足、そして日本の「当たり前」がこちらでは「特別」だったり、と獣医ジプシーに陥ります。特に今回のような大きな決断の際に、知識と経験が豊富であり、患者に寄り添ってくれる獣医さんがいてくれることは、どれほどありがたいか。人間のお医者さんでも相性が難しいのに、口をきかない動物となると、なおさらです。

その後の しろ はお陰様で、元気いっぱい。嘔吐がなくなり、目やにも、耳だれもなくなりました。10歳と高齢で、全身麻酔に耐えられるか心配でしたが、先生の腕と しろの生命力を信じて良かったです。

マヘンドラン先生、ヤダブ先生、ありがとうございました!

これで、しろの歯石除去の話は終わりです。
次回からは、第二波がほぼ収束し、アンロックダウンの最終章に入っているデリーの日常をお届けします。

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店
マカイバリジャパン

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2021年7月 3日 (土)

インドで犬の歯石除去その2

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。
本日は前回のつづきです。


検査が終わった旨マヘンドラン先生へお電話をすると「すぐに僕のクリニックへおいで」と。

あれ?通常手術は午前と午後の休憩時間にするのが一般的で、時間はまだ10時半。他の患者さんがいるのでは?と思いながら、先生のクリニックへ。

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先生のクリニックはゴルフコースロード沿いの、おしゃれなオフィスビルの一角にありました。

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Dr. Samar Mahendran マヘンドラン先生

今年1月にオープンしたばかりなので、全てが新しい!そして清潔!
あれ?他の患者さんは?

「僕のクリニックは、完全予約制。急患は24時間いつでも受け付けるけれど、患者さんをじっくり診るために、診察時間中はその患者さんだけのクリニックになるんだよ」。


マヘンドラン先生は、獣医師であり、麻酔と手術(特に小動物)を得意とされています。さらに今は内視鏡の手術もご専門にされています。

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しろが座っている台は、先生オリジナルの診察台。リモンコンで上げ下げできます。

手術室には最新の機械が。
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この手術台は上下左右にリモコンで動きます。
手術前には、手術室を燻蒸します。正面には、今日しろが使う麻酔の機械。

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血液検査ルーム。

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カルテやレントゲンの記録など、全て電子化。


このクリニックには、先生の約40年にわたるご経験から考え出された「こだわり」がぎっしりと詰まっています!

先生のクリニックツアーが終わったところで、しろの引き渡し。

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写真左の補助の方は、1991年(30年前!)に我が家の愛猫「たま」を担当してくださった方。マヘンドラン先生とずっと一緒にタッグを組んでいます。今回の歯石除去をきっかけに、30年前にタイムスリップし、相棒たちと一緒に過ごした日々、関わってくださった方々、インドで相棒を守るために四苦八苦していた自分の姿が目の前に映し出されているようでした。


11時。しろを先生に託し、16時頃に電話がかかってくるまでグルガオン散策へ。

次回へ続く。

Dr. Mahendran's
GF-011, PARAS DOWNTOWN CENTRE, GOLF COURSE ROAD, GURGAON
tel: +91 9810117102, +91 8287860286

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