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2024年10月の4件の記事

2024年10月29日 (火)

アメリカからのお客様

マカイバリ茶園は秋摘みオータムナルの真っ只中です。
マカイバリジャパンのアメリカのお客様であるエドワードさんご夫妻がマカイバリ茶園を訪問し、メッセージと写真を送ってくださいました!
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【エドワードさんご夫妻】@マカイバリ茶園

エドワードさんは以前よりアメリカからマカイバリの紅茶を弊社からご購入くださっていました。
今回、インドを訪れることになり、マカイバリ茶園も訪問されました。滞在はマカイバリ茶園の中であるタージホテルです。
マネージャーのサンジャイ・ダス氏が茶園で迎えてくれました。

エドワードさんはアメリカのオレゴン州・ポートランドでワインショップを経営されています。ワインと紅茶は似ています。マカイバリの紅茶を高く評価くださっています。ホームページを拝見すると数多くのワイン生産者(特にフランスとイタリア)を訪問し、素晴らしいワインを直接に仕入れられています。
「ワインを最もよく理解するには、地に足をつけて歩き、ワイン生産者と話し、彼らの仕事の方法と理由を学び、そして常に彼らと一緒に味わう必用があります。」
というメッセージは私がマカイバリ茶園や他の生産者と向き合う姿勢と同じです。

*エドワードさんのホームページ
E & R Wine Shop


下記がマカイバリ茶園の写真とメッセージです。マカイバリ茶園訪問をとても満足してくださり、嬉しく思います。

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Hello Michiko,

Yes, we made it! Thank you. We had a great visit. We did a fantastic trek with Pranay literally down a long way, and then back over the top of one of the “mountain” tops and got a very good feel for the place, the terroir and aura of the hills! As you know, it is a very very special place and of course, staying at the Taj was wonderful! We ended up doing two tastings one at the farm and the other at the hotel. They really do have a great management team there and we came away with even greater respect for the tea in the work that they do. It was also great to hear of the high esteem they and Sanjay have for you!! 👏🏻

Here are a few photos, though you know it well!

Thanks and thanks again, it could not have gone better!
Ed

こんにちは、ミチコ、

マカイバリ茶園を訪問できました!ありがとう。素晴らしい訪問でした。私たちはプラナイと一緒に、文字通り長い道のりを下り、そして「山」の頂上のひとつを越えて戻るという素晴らしいトレッキングをして、この場所、テロワール、丘のオーラをとてもよく感じることができました!ご存知のように、ここはとても特別な場所で、もちろんタージホテルでの滞在も素晴らしかった!私たちは結局、農園とホテルで2つのテイスティングをしました。彼らは本当に素晴らしい経営陣を持っていて、私たちは彼らの仕事ぶりを見て、紅茶に対する尊敬の念をさらに強くして帰ってきました。また、彼らやサンジェイがあなた方を高く評価していることを聞けて、とても嬉しかったです 👏🏻

よくご存知でしょうが、写真を数枚!

ありがとう、本当にありがとう!
エド

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2024年10月13日 (日)

「Dussehra:ダシェラ」

インド全体が最も沸き立つ時、それが「Dussejra:ダシェラ」。
インドのお正月と言われている「Diwali:ディワリ(音と光のお祭り)」の20日前に行われます。

ダシェラはインドの叙事詩「ラーマーヤナ」のラーマ王子が悪に打ち勝ったことを祝うお祭りです。お祭りは10日間にわたって行われ、その間、ラーマ王子の生涯がステージで演じられます。そして最終日の10日目に、ラーマ王子と戦った悪魔をかたどった人形に花火や爆竹を入れ燃やすのです。

昨日がその悪魔を燃やす日でした。インドから写真と動画が送られてきました。

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インドの叙事詩「ラーマーヤナ」のステージ

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【悪魔をかたどった人形】

【最後のクライマックスである悪魔を燃やす儀式】

悪魔を燃やすことは、「善が悪に打ち勝つ」ことを象徴している、と一般に言われていますが、インドの人の話によれば、「悪魔を燃やすことは、自分の中に存在する悪やエゴを燃やし去る」ことらしいです。そして悪やエゴを燃やし去ったこの日は、新しいことを始めるのに一番良い日なのだとか。

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上の写真は悪魔の焼け跡で残った木片です。邪悪なものが焼き払われ、この木片が泥棒や病気などのあらゆる邪悪なものから家を守るといわれているそうです。

インドでは20日後のディワリ(音と光のお祭り)に向けて人々は家の大掃除や買い物など忙しくなります。まるで日本の年末年始のようです。






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2024年10月 9日 (水)

ダージリンのストライキ その後

ダージリン全土で9月30日より行われていたストライキは、解決したとの連絡がマカイバリ茶園サンジャイ・ダス氏からきました!
まだインドの新聞記事には掲載されていないのですが、サンジャイ・ダス氏の情報によるとマカイバリ茶園では通常どおりに人々は働いているそうです。
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サンジャイ・ダス氏のはからいで今回のストライキの前にマカイバリジャパン向けの秋摘みオータムナルはつくられてあったので、ストライキが解除されてすぐに飛行場があるコルカタに紅茶を送ってくれたそうです。
これから日本に向けての出荷手続きをして日本に入荷する予定です。感謝の気持ちを伝えました。

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今 回のストライキは茶園労働者と経営者側でボーナスをめぐっての争いでした。茶園で働く人々はインドのお正月にあたるディセラの前にボーナスをもらいます。1年の所得に対して、茶園側は13%支払っていましたが今回労働者側は20%を要求しており、おりあわずにダージリン全土でストライキになりました。

州政府や紅茶協会なども介入して16%で落ち着いたそうです。ただ、厳しい環境下でボーナスを支払うことが厳しい茶園もあり、まだストライキが続いている茶園もあるとのことです。

紅茶をつくる環境は年々厳しくなっています。茶園で働く人々の給与やボーナスはすべて州政府によって決められています。元4代目茶園主ラジャ・バナルジー氏は、州政府に決められた給与では少ないので茶園の人々に副収入を得られる仕組みをつくりました。牛を飼うこと(糞やミルクで現金を得る)、ホームステイプロジェクト(自宅の部屋を貸して宿泊代を得る)、その他マカイバリ茶園の資源を使ってビジネスをおこすことを推奨していました。そのため、マカイバリ茶園の人々の生活は安定していました。

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一方で茶園経営はコロナや物価上昇、気候変動などで厳しい状況が現実です。いくつかの茶園は閉鎖されたり買収されました。マカイバリ茶園はラクシュミ財閥グループが現在、オーナーとなっており経営は安定していますが、私たちバイヤーとしても、継続して高い価格で量を多く購入していくことが重要であると今回のストライキで実感いたしました。

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2024年10月 6日 (日)

ダージリンのストライキ

ダージリン地方は秋摘みオータムナルの茶摘みが始まっていましたが、9月30日よりダージリン全土でストライキが行われ、現在、全ての茶園は閉鎖されています。

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【Millenumpost新聞記事の写真より】

ダージリン地方では2017年にも大きなゼネラルストライキが行われ、6カ月間も茶園のみならずべての学校、ホテル、お店、政府系事務所、マーケット、交通機関も閉鎖された苦い経験を持っています。2017年のブログでもアップしています。
2017年夏 ダージリン情勢について (makaibari.co.jp)
6カ月間も茶摘み、工場での製造、そして出荷ができずに大変な苦労をしました。

今回のストライキはベンガル地方ではお正月ともいわれているディセラの前に茶園労働者に支払われるボーナスをめぐって、茶労働者、ティーアソシエーション、そして茶園オーナーたちの間で決着がつきませんでした。茶労働者たちは20%のボーナスを要求しており、茶園主たちは16%を提示しています。

インド新聞(Statesman)の記事

マカイバリ茶園では、20%のボーナス支払いには合意していますが、87全ての茶園が同意しないと決着がつきません。世界的に物価が高騰したのと、コロナによる影響で経営が厳しい茶園もあり、全ての茶園の合意までにはいたっていないのが現状です。

マカイバリ茶園マネージャーのサンジャイ・ダス氏とも連絡をとっていますが、厳しい状況が続いています。

10月3日よりマカイバリ茶園姉妹店HappyHunter@デリーのオーナー石井博子が秋摘みが開始しているマカイバリ茶園を訪問する予定でしたが、11月に延期しました。そのころにはストライキが終了してダージリンに日常が戻ってきていることを願うばかりです。

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【ストライキ前の9月中旬の秋摘みの茶摘み風景】

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