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2025年4月 1日 (火)

マカイバリ茶園訪問記 Vol:10 2025春摘みファーストフラッシュ

2025年ダージリン・マカイバリ茶園訪問記です。(Happy HunterのInstagramより)

ティーバイヤーの心が踊る2025年マカイバリ茶園初摘み紅茶DJ-1
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2月中旬から一滴も恵の雨が降らないマカイバリ茶園。もともと立地的に雨雲が近隣の山に遮断されてしまうだけでなく、ここ30年ほどの温暖化の影響が、特に春に顕著に現れ、まとまった雨が何ヶ月も降らないことが続きます。
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ダージリン全体でも同じ影響が出始めており、マカイバリ茶園では2024年春から大改革を始めました。土づくり、苗木の手入れ、そして茶摘みの仕方まで、この大苦境に備えて基礎から茶木を健康にし、生産量が減ってもクオリティーを上げて行こう、と決めました。
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あれから一年。
マカイバリファンの方はお気付きのことと思いますが、紅茶の質がぐんぐんと上がってきているのです。
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雨が降らなくても、マルチングの布団で覆われた土には湿気が蓄えられ、人間の心配をよそに、茶木は見事な新芽を芽吹かせています。茶畑が黄緑の絨毯で覆われているのです。この景色はまさに圧巻。
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茶葉の写真をご覧ください。輝いているのです!
限られた区画の中国種原木の一芯二葉のみを丁寧に摘み、発酵時間を抑え、若草色の茶葉の様子を見事に体現しています。
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テイスティングルームに入ると、すでに部屋全体が甘い香りで包まれています。
水色は透き通る黄緑色。
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口に含むと、絹のように滑らかな口当たり。アプリコットを想わせる甘味に続き、ファーストフラッシュ特有のグリニッシュさ(しかしそれはクロロフィルのような青みでなく、若草を想わせる軽やかな味)。非常にエレガントなミディアムボディ。時間の経過とともに、口の中で様々な表情をみせてくれます。
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ああ、これこ れ。
私が30年近く、マカイバリに惚れ続けているのはこれ。
どんな逆境でも、いや、苦境の時だからこそ、逆転満塁ホームランを打ち、私の心を鷲掴みにする。
この紅茶に出会いたいから、私はまたマカイバリに来る。
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色々な苦境とともに始まったマカイバリの2025年ですが、茶園の団結力とプロフェッショナル陣の指導で、私のティーバイヤー史上5本の指に入る紅茶を作り上げました。

HAPPY HUNTERでのDJ-1の販売開始は、4月1日です。数に限りがありますので、ぜひお見逃しなく。

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