インドで犬の歯石除去その3
インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。
本日は、前回からのつづきです。
14時。お昼ご飯を食べていると先生から「歯石除去終了。麻酔から目覚めて問題なくしているので、15時にピックアップに来て」と電話が。
急いでクリニックへ行くと、満面の笑顔で帰る準備万端のしろが。
あー、生きててくれた。良かった!
帰りの車の中での しろ。ちょっとお疲れ顔。
10歳の年齢を考慮し、全身麻酔は40分だけ。その範囲でできることをしました、とマヘンドラン先生からご報告がありました。
超音波で歯石を砕き、ただれた歯茎を焼いたそうです。堅い歯石で覆われていた歯は、つるりと元の歯の形になっていました。口臭もない!麻酔から覚めた後も回復室で様子を観察してくださり、完全に大丈夫になった時点で引き渡しをしてくださいました。
実は全身麻酔が怖くて、2日ほど睡眠がとれませんでした(私が)。
やっぱりマヘンドラン先生にお願いして良かった。こんなに丁寧に術前検査をしてくださり、しろの体を第一優先に麻酔の時間を調節し、しろを元気な姿で戻してくれた。さらには今日一日をしろのためだけに使ってくださった。
たま(当時18歳)
今回の歯石除去では、30年来の主治医・マヘンドラン先生をはじめ、9年前にしろと出会った初日に画像診断をしてくださったヤダブ先生、そして30年前に猫のたまを担当してくださっていたマヘンドラン先生の補助の方が、しろの為に再びチームを組んでくださいました。
なんだかこの日は、先代のたまや、先生にお世話になった他の仔たちが、30年分の同窓会をプレゼントしてくれたのではないか、と思ってしまいました。
海外にいると、言葉の問題や、情報不足、そして日本の「当たり前」がこちらでは「特別」だったり、と獣医ジプシーに陥ります。特に今回のような大きな決断の際に、知識と経験が豊富であり、患者に寄り添ってくれる獣医さんがいてくれることは、どれほどありがたいか。人間のお医者さんでも相性が難しいのに、口をきかない動物となると、なおさらです。
その後の しろ はお陰様で、元気いっぱい。嘔吐がなくなり、目やにも、耳だれもなくなりました。10歳と高齢で、全身麻酔に耐えられるか心配でしたが、先生の腕と しろの生命力を信じて良かったです。
マヘンドラン先生、ヤダブ先生、ありがとうございました!
これで、しろの歯石除去の話は終わりです。
次回からは、第二波がほぼ収束し、アンロックダウンの最終章に入っているデリーの日常をお届けします。
ニューデリーより。
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