インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンのインド駐在ブログ。
本日は、前回の続き。
で、写真がないので、デリーから約20km南にある新興都市グルガオンの駅周辺の写真をお届け致します。
MG ROAD駅。メトロとショッピングモールが直結。
さて、とても便利なメトロ。ほぼ数分間隔で次々と電車が到着します。
近代的なプラットホームから、もちろん私は女性専用車両へ乗り込みます。
(訂正です。Yellow Lineは先頭が女性専用車両ですが、Purple Lineは女性専用車両がありませんでした)
ん、ん、なんか異様な視線を感じる。。。
ふ、と振り向くと、となりの普通車両からたくさんの眼差しが。
普通車両と女性専用車両の間にはドアが無く、何故か(いや、インド人男性特有の)じと〜とした視線。インド人女性も慣れたもので、その視線を全く無視。
近代的なショッピングモール
どんなラッシュアワーでも、女性専用車両は約80%の込み具合。本を読んだり、音楽を聴いたり、小さな声でおしゃべりをしたり。皆思いおもいに、快適に過ごしています。そう、東京のように眠っている人はほとんど見かけませんでした!
が、しかし、普通車両は空いている時間帯でも80%以上の込み具合で、ラッシュアワー時はぎゅーぎゅー詰め。あまりにも入りきらず、女性たちの許可を得て、男性が女性専用車両の一部分まで使ってよいことに。(さすが民主主義大国インド。電車に乗っている人たちで話し合って決めてしまうのですから)
で、男性が間違って女性専用車両に乗り込んだ時には、「普通車両へ行ってください!」とあちらこちらから大声が。
さらに、電車内のアナウンスでは、優先席の説明が流れていて「お年寄り、体の不自由な人、妊娠している人・・・女性には、席をお譲りください」。
女性にも???
デリーメトロは、女性に大変親切です。
駅を降りると、いろいろな乗り物が。デリーでは見なくなった牛もいました!
ここまでは、本当に快適でした。
でも、でも、でも。
プラットホームに降りれば、人の嵐。
エスカレーターは、乗り方を知らない人もいて、またそこで大混乱。地面が動いているのですもの。初めての人はびっくりですよね。分かります。
でも、分からないことがひとつ。
なぜこの混雑時に
痴漢をするのじゃー。
もう一度声を大にして言いたい。
バカモノーーー!!!
はぁ。一気に意気消沈です。
でも、メトロと言う乗り物は、特に女性にとっては快適です。車内は20代前後の女学生が多く、乗車賃も初乗りが8ルピー(約16円)、我が家からCPは15ルピー(約30円)。バスを利用した時と同じくらい(またはそれ以下)の値段ですので、利用価値が高い乗り物です。
きっと、私が感じる不安感は、インドの女性も感じているでしょうし、だからこそ、過剰なまでにメトロ車内では女性が守られているのでしょう。乗り換えの時、混雑する駅構内を歩いていると、自然と女性だけの列ができあがりました。先頭の女性が人ごみをかき分け、その後ろに女性が続いていく。
でもその反面、男性車両の混み様は、過酷だと思うのです。
本格的にメトロが人々に浸透したのがこの数年。きっと少しずつ、インドの人たちにとって快適なメトロに変化していくことと思います。
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私は東京駅の混雑も、中央線のすし詰めも、通学で経験しています。混雑には慣れていますが、インドの混雑には、異様な不安感をおぼえます。
東京では、全員がある程度同じ方向へ進む、ただ単に人が多い不自由な感覚ですが、インドの場合は、突然立ち止まったり、方向転換したり...それも突然乱暴にするので、一人が混乱すると、群衆で大混乱するような、とてつもない不安感をおぼえます。将棋倒しで押しつぶされるのではないだろうか、と。
でも、メトロは本当に快適なので、当座は混雑の少ない10時〜15時くらいの間に限って利用したいと思います。
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