【2019デリーの日々22】南インド・ニルギリ・コーラクンダ茶園
日本の三大銘茶は、静岡茶、宇治茶、狭山茶(または鹿児島茶)。世界の三大銘茶は、インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーマン。ではインドの三大銘茶はどこでしょうか?インドの三大銘茶は、ダージリン、アッサム、ニルギリになります。
インド3大銘茶のニルギリにあるコーラクンダ茶園を訪れました。ハッピーハンターとマカイバリジャパンは長年同じ経営者のチャムラージ茶園とともにこの農園のオーガニック紅茶を販売しています。茶園を訪れると必ずゲストハウスに泊めてくださいます。
南インド・ニルギリ地方にある、コーラクンダ茶園のゲストハウス。ブーゲンビリヤの花が満開です。
コーラクンダ(Korakundah)茶園はニルギリ地方では数少ないバイオダイナミック農法を実践しています。標高2800メートルに位置し、茶園の一部は「世界一標高の高い紅茶園」としてギネス認定されているほどです。
オーナーは財閥で、4つの紅茶園を経営しています。1800年代後半から茶園経営が始まりました。スタートの頃はその地域に住んでいた部族の人が働いていましたが、1922年に現在の財閥オーナーとなり、希望すれば誰でもこの茶園で働くことができ、いつ退職しても問題なしという画期的なシステムをつくりました。ここで働く人は教育費、住居費、給食費その他すべて無料。働いている人たちを大切にしていることがわかります。この紅茶園出身の子どもたちは優秀でインドの大学共通一次試験トップクラスを毎年多数輩出しており、今では世界中でこの紅茶園出身の子どもたちが活躍しています。茶園に問題がおこると弁護士、医者、大学教授…と、卒業生が解決してくれます。南インドの人は優秀な人材を多く輩出していますが、その背景には恵まれた教育環境があることは間違いありません。
非常にユニークな茶園です。茶園の紅茶栽培については次号でお伝えします。
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