カテゴリー「インド: 生活その2」の130件の記事

2021年7月16日 (金)

インド・コロナ 第三波前の穏やかな日々

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。

デリーは今週からようやく!モンスーン(雨季)に入りました。例年ですと6月下旬がモンスーン入りなのに、今年は7月12日まで連日40度を超す猛暑でした。


お陰様で、日本でも報道されていたインドのコロナ第二波は、ようやく終息の光が見えてきています。全国の新規感染者は依然日々4万人前後ですが、州によって偏りがあり、デリーは日々50人前後までおさまっています。またワクチン接種率はインド全体で22.7%。デリーに関しては40%は達成しているのではと思います。
私の周りでも、「ワクチンを打たない」選択をした人以外は、45歳以上はほぼ全員接種済み、44歳以下も1回目を接種済みです。


私の周りの人たちで意見が一致しているのが「第三波は絶対来る。多分10月頃」。


なぜ10月頃?

それは、北インド最大のお祭り「ディワリ」とその前に行われる「ダシェラ」があるから。


今年は10月15日にダシェラがありますが、正確には親戚一同が集まり祈りを始めるのがダシェラの9日前から毎日。そしてダシェラのお祭り後もディワリまでの21日間は北インドが最も賑やかになる時期で、人々が親戚や友人の家を訪れパーティーをしたりプレゼント交換をします。


そう。この1ヶ月は、人々が一年で最も密になり、お酒を飲み、大声で笑いあう時期なのです。コロナでなければ、なんとも楽しい1ヶ月なのですが。。。


最近は、マスクをしていない人や、大勢が集まってパーティーをしている光景を目にします。モンスーンが始まったデリーは、これから蚊を媒介してマラリヤ、デング、チックングニヤが伝染するシーズンです。コロナだけでなく、蚊にも注意をしないといけない。


以下の写真は本文とは関係ないですが、穏やかなデリーの一角を写しました。


160720212
ココナッツウォーターが美味しい季節。ココナッツの引き売りはデリーの風物詩です。

 

160720211
上階の店舗から降りてくるクーラーの風に当たって熟睡中のワンコ。

 

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店「マカイバリジャパン

| | コメント (0)

2021年6月18日 (金)

インドでヤクルト

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


我が家では金曜日は「ヤクルトの日」!
毎週金曜日11時に、ヤクルトレディーが配達に来てくれます。

180620211


ソーシャルディスタンスを保つため、手渡しではなくカゴに入れてもらいます。

180620212


支払いは現金ではなくPaytmで。
社内研修がしっかりされているのか、配達、受け渡し、支払いまでが、とてもスムースです。

180620213

私がいつも買うのは、糖分控えめのブルーのパッケージ。1パック5個入ってRs.80(約120円)です。(市場ではRs.85ですが、配達だとRs.5値引き)

せっかく届けてくれるので、2パック買っています。一人でこの量は多いですが、配達に来てくれた人や、門番さんなどに、ちょっとした差し入れとしてお渡ししています。

180620214


180620215
四角に緑の丸マークは、動物性食材を一切使用していない「ベジタリアン」商品の印。ベジタリアンの多いインドでは、とっても重要です。全ての食品商品にベジ/ノンベジマークを付けることが義務付けられています。紅茶にも!


味もパッケージも、日本のと全く同じ!
あ〜、日本の味。
懐かしい!美味しい!


ヤクルトレディーとは、昨年のロックダウンが明けた頃、しろの散歩中に出会いました。
「マダム。日本のプロバイオティック。体に良いですよ。ぜひ!」
ふたつ返事で「もちろん!」と即決しました。

まだワクチンも無く、コロナの実態がつかめていなかった昨年、最前線に立って働き、しかも日本の商品を売ってくれている。
「私は日本から来たの。あなたのことを応援させてね!」。

180620216
バイクの前面に貼ってある紙は「エッセンシャル商品の配達中」と表示しています。コロナのロックダウン中でもエッセンシャル商品の販売は許可されていました。

バイクとガソリンは会社から支給。お給料の他に出来高報酬があるそうです。
早速インドの友人達にも宣伝しました。


私がヤクルトをデリーで初めて見たのは2012年。当時は5個でRs.50。200ccの紙パックのジュースがRs.12で販売されていた中、Rs.50単位での販売。しかも1本に65ccしか入っていない。お金持ちの人は問題ないでしょうが、中流階級で家族の多い家庭ですとコストパフォーマンスの面で、どのような反応を示すのかな、と思っていました。


やはり当時は、近所のマーケットで1本ずつのバラ売りで販売しているところを見かけました。(これは個人商店主の判断でそうしたのでしょうね)


今では、大きなスーパーマーケットだけでなく、ローカルの個人商店でもヤクルトは冷蔵庫の中に入って販売されています(バラ売りはされていません!)。出張先のホテルでも、朝食にヤクルトが並んでいることがありました。


ヤクルトは一般向け(14億人)、と言うよりも、「美味しい」「信頼」「本物」「日本」「健康志向」のキーワードにヒットする中流以上の家庭で愛飲されていると思います。対象となる人口はきっと4億人以上。


日本の「信頼」と「健康」をインドに浸透させるだけでなく、ヤクルトレディーを通して女性に収入を得る機会を提供しているヤクルト。
微力ながら、応援しています!


明日は、しろの全身麻酔の日。朝9時にグルガオン(隣の州)で心臓のエコーをとった後、ペットクリニックへ移動。血液検査、レントゲン、心臓エコーの結果から、歯石除去を行うか先生が判断します。先生は小動物の手術と麻酔を得意とされています。「僕は学生の頃、一番難しいとされている分野に挑戦したくてね」、と大柄で豪快な先生の姿からは、ライオンや象が似合いそうですが、リスやハムスターが研究対象だったそうです。

明日が無事に終わることを祈るばかりです。

 

ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店マカイバリジャパン

| | コメント (0)

2021年6月17日 (木)

デリーの日常

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーはそろそろモンスーン(雨季)到来を感じさせる季節になりました。

170620211
曇り空。今晩は一雨来そうです。


コロナによるロックダウンは今週月曜日から更に緩和され、全ての店舗が7日間営業を許可され、レストランに至っては店内での飲食も許可されました。


本日のデリーの新規感染者は212人。インド全体でも67,208人ですから、一時期の日々40万人以上の新規感染者を出していた第二波のピークから比べると、ようやく心落ち着く日常になりました。


だからと言って、一気に店舗やレストランが混み合うか、と言うとそうでもなく、居住区内を散歩する人が増えたくらいで、人々はロックダウン時の生活を送っています。店舗やレストランも全ての店舗が再開してはおらず、ロックダウン中に村へ帰ってしまった店舗スタッフ達が戻ってくるまでシャッターを閉じている所が多いようです。


私の取引先のオフィスや工場も、今デリーにいるスタッフだけで営業を再開し始めました。元気?の次に出てくる言葉は、○○さんが亡くなった。お互いにあの惨状を乗り切って再会できた喜びと、同志を亡くした報告に複雑な気持ちになります。


現在、ワクチンの接種枠は豊富にあり、それまでオンラインでしか登録ができなかったのが、今は接種会場で直接登録ができるように緩和されました。ロシアのスプートニクも近日中に市場に出回るそうです。


経済の再開を願う一方、第三波の到来を恐れ、街に活気はありません。

170620212

今週末、しろが全身麻酔で歯石除去を受けます。10歳のシニア犬ですので心配ですが、先生は我が家の仲間たちを20年診てくださり、大きな手術もしてくださった方ですので、全幅の信頼を寄せています。


150620211


インドはマンゴー・シーズン真っ盛り!

 

ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年6月 7日 (月)

インド、経済再開への一歩

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーは本日、第二弾のアンロックダウンに入りました!なんと、ノンエッセンシャルのショップやショッピングモールが営業可(規制あり)となったのです!


下記がデリーにおける第二弾のアンロックダウンの主な項目。

1、ノンエッセンシャルの店舗営業可。
ただし、偶数・奇数制。偶数日にショップ番号が偶数の店舗、奇数日にショップ番号が奇数の店舗が営業可。つまり、一日おきに営業可とのこと。ショッピングモールも可。


2、地下鉄メトロ再開
5月10日から営業を停止していたメトロが営業再開。ただし、乗車率は50%で。


3、民間企業のオフィス営業可
約1ヶ月半にわたって民間企業はオフィスでの仕事が許されていませんでしたので、ようやく本格的に仕事を再開できます。しかし、オフィスで仕事が許されるのは従業員の半数まで。それ以外は、リモートワークをすること。


インドは各州にコロナ対策を任せていますので、それぞれの州でアンロックダウンの内容が変わりますが、感染の勢いがまだ残っている一部の地域(インド南部、インド東部、北東州)以外は経済再開の方向で動き始めました。


現時点で必要回数のワクチン接種が完了した割合は3.3%(4460万人)。14億人全てが接種するには3年かかると言われていて、その3年の間には既に接種済みの人が再接種の時期を迎えてしまったり、とワクチンの接種だけに拘ってしまうと経済が永遠に再開できません。インド中央政府の考えは、経済再開とワクチン接種率の向上、この両輪をフル稼働させることです。


しかし問題は山積みです。
経済再開を重視したとしても、必要回数のワクチン接種を完了した割合はまだ3.3%。ウィルスは常に変異し続けており、すでに第三波の予兆もマハラシュトラ州にはあります。あの医療崩壊の悪夢を再び経験するのか。。。
ただ一つラッキーな点は、これから10月15日のダシェラ祭りまで、大きなお祭りがないこと。第二波では、結婚式シーズンも含めて大きなお祭りが何度もあったこと、そして選挙があったことが、あの壮絶な第二波を引き起こしました。とりあえず10月までは平穏でいてくれるのか。。。


アンロックダウンに歩を進めているとは言え、本日の新規感染者数は約10万人。まだまだ気持ちを引き締めてコロナ対策をしていかなければなりませんが、数ヶ月前の惨状からするとインドは復活の兆しを見せ始めています。

 

ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年6月 3日 (木)

密かな自転車ブーム、インドの大気汚染

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


今日、6月3日は世界自転車デーです。自転車は日本人にとって大変馴染み深い乗り物ですが、インドでは全ての人にとって日常の乗り物ではなく、もしかすると自転車に乗ったことが無い人が人口の半分くらいいるのではないでしょうか。その背景には男性が乗る乗り物*という認識があったり、メンテナンスの行き届いた舗装された道が少なかったり、灼熱の夏が長かったり、車の往来が激しかったり、ととにかく自転車が「お金のかからない移動手段」以上にスポットライトをあてられることは、ほぼありませんでした。
*農村部では女性も自転車に乗っていることがありますが極少数派。また都市部では自転車サークルがありますが、日本ほど活発ではありません。


しかし昨年3月25日から約3ヶ月続いたインド全土でのロックダウンでは、全ての公共交通機関がストップしました。自家用車を持ち、且つ自分で運転できる人は問題ありませんでしたが、運転手任せだった家庭は運転手が公共交通機関が無く通って来られなかった為、大変苦労しました。


そこでスポットライトが当たったのが自転車でした。デリーでは、ロックダウンが明け自転車屋が再開すると、中流から上流階級の人たちが、近場のマーケットまでスポーティーな新しい自転車で買い物に出かける姿を頻繁に見るようになりました。ただ季節がら灼熱の夏に差し掛かっていたため、そのスポーティーな自転車は買い物のためから、早朝のサイクリングのためへと目的を変えていきました。また、ロックダウンによって深刻だった大気汚染が一気に正常値になり、そのこともサイクリング人気を加速させました。


私が住んでいる地域でも、朝夕になるとサイクリングを楽しんでいる人々(約10人ほど)を毎日見かけます。コロナ以前は皆無でした。もちろん、この人たちがロックダウン時に移動手段として自転車を買ったかは分かりませんが、ロックダウン後、デリーにはおしゃれな自転屋が新規開店したり、デザインに幅が出てきたり、とデリーの人々にとって自転車がもっと身近な存在になったのは確かだと思います。


ちなみに「おしゃれな自転車」は、「マウンテンバイク」タイプ。日本のような機能的な「ママチャリ」タイプは見かけません。


030620212
おしゃれな自転車


030620211
一般的な自転車。鉄の塊のように重い。

 

:::余談:::
NCR(首都圏:デリー、グルガオン、ノイダ)で生活する人々にとって、大気汚染は深刻な問題でした。特にモンスーン(雨季)が明けた9月〜3月まではまとまった雨が殆ど降りません。セカンドサマーの終わり(10月頃)に、NCR近郊で焼畑農業が行われ、その煙がNCR全体を覆います。その時は日中でも景色が赤茶色くかすんでいて、煙が雲を作り街全体を覆ってしまい、排気ガスや近場の工場からの煙が空へ逃げていかず、空気が排気ガス臭く、なんとなく味もします。


それに輪をかけて北インド最大のヒンズー教のお祭りディワリ(光と音のお祭り)が訪れます。その日は至る所で打ち上げ花火。汚染値は観測器の針を振り切り観測不能になります。そしてそのまま結婚式シーズンに突入し、連日打ち上げ花火と爆竹の日々。大気汚染が分厚い雲で街を覆い、地上では花火やら爆竹やら車の排気ガスやらで、大気汚染の負の連鎖が約5ヶ月続くのです。


2015年の冬は特に汚染が激しく、私も軽い気管支炎になりました。会話をしていると前触れもなく咳が始まり止まりません。夜中は咳で起こされ何時間も咳が続くのです。幸いなことに、アーユルベーダの鼻洗いと徹底したマスク装着で回復しましたが、気管支炎は数ヶ月も続きました。ここ数年は(特に日本人駐在員の間では)、冬と言えばマスク(N95)、が当たり前になっていて、あのマスク嫌いのインドの人たちでもマスクを装着している人を多く見かけました。


昨年コロナが始まった時、日本から大量に持ってきていたN95のマスクが役立ったのを覚えています。そして営業で満員電車に乗らなくてはならない日本の姉に、インドからN95のマスクを送ったことも。


コロナで世の中は大変な世界になってしまったけれど、デリーがロックダウンになる度に、透き通った青い空を見上げています。

030620213


ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年5月31日 (月)

デリー ロックダウン再延長、コロナ第三波

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーのロックダウン再延長が発表されました。ただ今回の再延長が今までと違うのは、緩やかなアン・ロックダウン(都市封鎖解除)へ向けた第一歩と言うことです。これまでのロックダウンは引き続き厳しく行われますが、建設業と工場はコロナ対策を守りながら営業開始を許可されました。


ここ最近、インド全体の一日の新規感染者は最悪時の半分以下になり、デリーに至っては1000人を下回りました。ただ、一日の死者数が最悪時の4000人台(インド全体)から少し減っているものの、まだ3000人を割りません。デリーの病院のベッド状況を見てみると、通常のコロナ用患者のベッドと酸素設備のあるベッドは十分な空きがありますが、ICUと人工呼吸器設備のベッドは満床の病院が未だ見られます。


この第二波で、私の周りでは23人の方(インド人)がコロナに感染され、中には亡くなられた方もいました。ワクチンを2回接種していても感染されています。中学生も感染しています。ほとんどが、家族内クラスターでした。皆ロックダウンで家から一歩も外に出ていませんでしたから、どこで感染したのか分からない、と口を揃えて言っています。ただ唯一考えられるのが、お手伝いさんが外へ買い物に行った際にマーケットで感染してきた、または宅配の箱やプラスチックの容器から感染した。それくらいしか思い浮かばないそうです。


デリーでは第二波のピークが過ぎ、現在はインド南部と東部、特に農村部で感染が拡大しています。今メディアで取り上げられているのは、ムコール症、ワクチン接種の早急性、そして第三波の到来についてです。以前からちょこちょこと話題にのぼっては消えていた、第三波の到来について、今度は子どもにも感染の影響が広がるのでは、と危惧されています。事実、マハラシュトラ州の一部の地域で、5月だけで8000人の子どもがコロナに感染しました。第三波は7月下旬から8月上旬に始まるのではないか、と言われています。

310520212



咲き乱れるゴールデンシャワーの花。この花が咲くと灼熱の夏の到来です。お隣さんの借景。


今日のデリーの気温は41度。私が住んでいる地域は、相変わらず静かです。今回の再延長されたロックダウンは6月7日まで続き、その後段階的に営業許可される業種が増え、最終的にデリー全てがアンロックされる予定です。

 

ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年5月24日 (月)

デリー ロックダウン再延長、コロナ禍での助け合い

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


デリーのロックダウンが5月31日まで再延長されると発表がありました。4月17日からですので、ロックダウン生活はかれこれ1カ月半になります。ロックダウン中は生活必需品の買い物での外出は許可されていると言っても、日本で報道されたように、デリーのコロナ感染は凄まじいものがあり、さすがに楽観的、我が道を行くインドの人たちも家の中で静かにしています、


大家族で何世帯も一緒に住むのがインドの伝統的な生活スタイルですが、最近では核家族や、極々少数ですが一人暮らしの人たちもいます。ロックダウン中は、家で軟禁状態なのがインド政府の方針。外部との交流はほぼゼロです。


寂しがり屋で人と一緒にいるのが当たり前のインドの人にとって、ロックダウンは精神的に厳しいらしく、リモートで仕事ができる環境にある私の周りの友人達は全員実家に戻りました。我が家の裏の家はそれまで静かだったのですが、ロックダウンが始まってから子ども家族が「実家」へ戻ってきたようで、毎日楽しそうな声が聞こえてきます。

240520211
ベランダで夕涼み


インドの人たちは、人が困っていると親身になって助けてくれます。
コロナ禍で多くの人が職を失いました。その日の食料を確保することも難しい人には、政府からの配給制度に加え、一般市民がボランティアとして炊き出しをしています。(これはコロナに限らず、インドの人の宗教的精神によるところが大きく、お寺や病院の前で食事を提供している場面によく出くわします)


先日、友人から下記の案内が回ってきました。


240520212


コロナに感染し、日々の食事作りに困っている人へ向けて、市民グループが家庭料理を安価に提供し宅配してくれるのです。一食Rs.100(約150円)〜。もし夫婦でコロナに感染してしまっても、この宅配サービスで子ども達のお腹を満たしてあげることができます。ボランティアをされている方達も他の人同様、コロナの大変な時期を生きているのに、人の為に実行できるのは、本当に素晴らしいことだと思います。

宅配サービスの食事は基本的にはベジタリアン料理ですが、中にはノンベジや糖尿病食、高血圧病食にも対応しているところもあるそうです。

240520213
晴れたので、しろのラグを洗濯しました


久しぶりの晴れ間。私が住んでいるコロニーでは、一時期は毎日10家族ほど新規感染していましたが、今では一日に数家族程度です。大家族で住んでいるので、同じ家で別々の日に発症したり、お手伝いさんを介して近隣の家が集団感染したりしています。ワクチン接種を完了した人はまだ45歳以上の方だけですし、接種しても感染しますので、マスク&手洗い・除菌生活はまだまだ続きそうです。


もしコロナの状況が改善されれば、デリーでは6月1日から部分的にロックダウンが解除されていきます。コロナは第三波も来ることが予想されていますから、まだ気を緩めることはできませんが、今日はなんとなく第二波の終息を感じることができ、心が穏やかです。

 

:::余談:::
インドでは宗教や思想によって、人生の全てをベジタリアンで過ごす人、また曜日や目的に応じて人生の一部分をベジタリアンにする人が大勢います。自宅へお招きする際は、必ず「お招きするその日」がベジタリアンの日なのかノンベジタリアンなのかを伺います。大勢の立食パーティーの場合は、ベジタリアンとノンベジタリアンの両方を準備します。両方が難しい場合は、ベジタリアンのみを準備します。

私の友人でジャイナ教の人がいるのですが、彼女は土中で育つ物(ジャガイモやニンニク、玉ねぎなど)は宗教上食べられないのと、私が間違った物を食べさせてしまったら申し訳ないので、会う時は友人が行きたいレストラン、オーダーするメニューも彼女に決めてもらいます。


ニューデリーより。

マカイバリ茶園アジア・日本総代理店
マカイバリジャパンのホームページ

| | コメント (2)

2021年5月22日 (土)

デリーのコロナ陽性率とロックダウン

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。


ワクチンの副反応からは回復したのですが、流石に半日の間に熱が急上昇し急降下したのが影響したのか、心身ともに復活するのに時間が必要でした。お陰様で、今は元気です。


今週のデリーは、南インドを襲った巨大サイクロンの影響で、火曜日から昨日まで雨続きでした。昨晩はバケツをひっくり返したような大雨と突風で、このサイクロンの威力を物語っていました。

220520211_20210522231801

5月にこれだけ雨量を記録するのは何十年かぶりだそうです。通常ならば灼熱のファーストサマーなのですが、今週は肌寒い日が続いていました。


デリーのコロナの状況は少し落ち着いています。一時期は新規感染者が毎日1万人を超え陽性率が35%(インド全体でも40万人超え)でしたが、ここ最近は3000人前後、陽性率は3.5%になりました(インド全体でも25万人前後に落ち着いています)。昨日はインド全土で過去最も多くの人がPCRの検査を受けたそうで、その数は約206万人。そのうち25万7000人が新規感染者でした。


陽性率が下がったのは、4月17日から1ヶ月以上も続いているロックダウン(都市封鎖)の効果が大きいと思います。


ロックダウン中、デリーでは様々なことが制約されます。
下記は許可されている項目の一部です。

・小売店の営業(八百屋、肉・魚屋、ミルクスタンド、薬局に限る)
・ネットショップの運営および商品の配達(販売項目に制限なし)
・飲食店(ホームデリバリーに限る)
・通院、ワクチン接種、上記エッセンシャルの買い物目的の外出
・バス、オートリキシャ、タクシーの運行(乗車人数に制限あり。メトロは運行禁止)


2020年3月〜6月のインド全土でのロックダウンに比べれば、ずいぶん緩やかな内容です。あの時は、乗り物全ても禁止されていたので、街全体が静まりかえっていました。


また、ネットショップもエッセンシャルの物だけが販売可能でした。運悪くロックダウン初期に、私のノートパソコンの充電器が火を吹き、予備で日本から持ってきていた充電器を差し込むも「ポンっ」と言って再び煙が出る始末。充電器はエッセンシャルの項目に入っていなかったので買うことができず、ロックダウン中はIpadで仕事をしていました。


それを思えば、今回のロックダウンは楽です。昨年とは比較にならないほど、ホームデリバリーやネットショップの環境が整っていますし、二度目のロックダウンなので精神的にも余裕があります。(酒屋はエッセンシャルとみなされない!ので、ロックダウン中は自宅のストックが無くなり次第、強制的に禁酒です!)


ただ、マーケットはシャッター街になってしまっています。
下は近所のマーケット。ステンレス製の食器屋、携帯ショップ、靴屋、仕立て屋、薬局がひしめき合い、いつも人で大混雑でした。映像の中で開いてる店は、薬局と検査専門クリニック(レントゲンやCT/MRI、血液検査のみをするクリニック)です。


*音が出ます。


4月17日から続いているデリーのロックダウン。デリー首都圏首相のケジリワル氏はデリーの陽性率が5%を下回ったらロックダウンを解除する、と言っており、今日、陽性率は3.5%になりました。病院のベッドに空きもあり、医療用酸素の供給も改善されてきました。


ロックダウン解除は5月24日午前5時。再延長の場合は明日発表です。


***余談***
昨年と今年のロックダウンで、ビジネスにおいて政府からの助成金やサポートなどは一切ありません。

昨年3月の大規模なロックダウンの通知は夜の8時に行われ、「あと4時間でインド全土でロックダウンが始まります」と一方的に宣言され、14億人が大パニック。エッセンシャルの事業に携わっていない店舗は、突然一時休業です。今回の4月17日からのロックダウンも週末限定カーヒュー(外出禁止令)からそのままロックダウンへ突入。

思い返せば、2016年11月に行われた高額紙幣廃止も「あと4時間で500ルピーと1000ルピーの紙幣は無効です」と夜8時に宣言され、国中で大パニック。夜ですのでほとんどの店舗が店を閉じた後ですし、銀行へも行けない。あと4時間で今手元にある高額紙幣は紙ペラになり、100ルピー紙幣(150円)が最も高価な紙幣になる。翌日はインド全土の銀行が臨時休業になり、さらにパニック。銀行からお金をおろせたのも数週間後だったように記憶しています。(クレジットカードは使えたので問題はありませんでしたが)

14億人を一気に動かすには、そのくらいの勢いが必要なのでしょうかね。


ニューデリーより。

| | コメント (0)

2021年5月18日 (火)

インド・コロナワクチンの副反応(コビシールド・アストラゼネカ)

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。

私が昨日接種したコロナワクチンは、インドで作られたアストラゼネカ社のCOVISHIELD(コビシールド)。インドに長く住んでいることもあり、それなりに色々なワクチンを接種してきましたが、今回のワクチンほど、自分の体が反応したものは経験したことがありませんでした。

時間系列に記していきます。

午後12:39 ワクチン接種
注射は痛くない。(通常の血液検査の注射の方がよっぽど痛い)
接種直後から打った箇所(左上腕部)に筋肉痛のような痛みがあり、腕を上げ下げすると痛む。


午後3時頃
腕の痛みは無視できる程度の痛みに軽減。
体調に変化なし。


午後10時頃
軽い頭痛、体の痛み、火照り。
日常でもこのくらいの痛みはあるので、気にしない。


午後11時就寝
体温:36.1度(平熱35.5度)


午後11:30頃
体温:38.0度
体の火照り、痛みで起きる。
喉が渇くので、積極的に水分摂取。


午前0時頃
体温:39.2度
体の激痛。胸部、眼、頭部にかけて、マグマが噴火しているように熱い。腰が割れるように痛い。例えるなら、腰に釘を刺されバキバキと裂かれる感じ。
両脚、両腕が痺れはじめる。怖い。
頭痛はほぼなし。(体の全ての部位が痛いので、頭痛に気がつかなかったのかも)
鎮痛剤を飲みたかったけれど、買い忘れに気が付く。
積極的に水分摂取し、トイレへ行く。


午前3時頃
体温:38.0度
水分摂取とトイレを5回ほど繰り返した頃、体が急に軽くなる。「峠を越したんだな」と自覚する。腰の激痛が和らぎ、体の痛みも少し楽になる。


午前6時頃
体温37.4度
体の痛みはあるものの、ウィルスと戦っている痛みではなく、高熱と激痛で体を硬らせた為の全身筋肉痛のような痛みに変化する。


午前7時
体温:36.5度
ほぼ睡眠をとれていないので、寝不足による倦怠感はあるものの、体の痛みは日常生活を送れる程度までおさまる。


午前10時
注射を打った箇所を押すと、アザを押した時のような痛みがあるが、体の痛みはなくなり、いつもの体調に戻る。



以上が私が体験したコロナワクチン(アストラゼネカ)の副反応です。正直、自分の体がここまでワクチンに反応するとは思っていませんでした。


コロナに感染すると、これらの症状に加え激しい頭痛や呼吸困難があり、インドではさらに医療用酸素が確保できるのか、と言う心配もあります。昨晩激痛と闘いながら、コロナに感染された方々はどれほど怖かったことだろう、とずっと思っていました。


インドでアストラゼネカのワクチンを接種した4分の1の人に、軽度の副反応が出ると言われています。インド人と日本人は、骨格の造りから違いますので副反応の出方も違うのかもしれません。昨日同じ会場で接種を受けた人たちも私のような副反応が出たのでしょうか。


正直なところ、2回目を接種するのが怖いです。このワクチンは未知な部分が多く、私の体には合ってないように感じるのです。でも仕方ないですね。第一歩を踏み出してしまったし、インドで重症化したくないですし。

2回目接種の方が副反応が強く出やすい、と言われていますので、次回は鎮痛剤を準備して挑みます。


ニューデリーより。

| | コメント (0)

インドでコロナワクチン接種

インド・ニューデリーからお届けしているマカイバリジャパンの「インド駐在ブログ」。

本日、第一回目のワクチンを接種してきました。(アストラゼネカのコビシールド)

何ヶ月ぶりの遠出でしょう。N95のマスクに不織布のマスクを重ね、さらにフェイスシールドを被り、サニタイザーと虫除けスプレー(インドはそろそろマラリアの季節)もしっかり持って出発しました!


接種会場のカロルバーグは自宅から北へ車で30分の距離。ロックダウン中なので渋滞は一切なく、久しぶりの市内観光を楽しみました。

170520215
向こうの方に見えるのが大統領官邸


こちらが接種会場のDr. B L Kapur Memorial Hospital (BLK-MAX Hospital)。MAX Hospital のカロルバーグ分院。立派な病院です!


170520211

ワクチン接種会場は、病院の駐車場に設けられているとのことで、入り口は別の場所から。ここから先は、撮影禁止なので、ネットで公表されている写真をお借りします。


入り口で検温と予約表を確認し、敷地内へ入ります。200mほど歩くと、目の前に展示会場のような広い建物が!1000人くらい余裕で入りそうな大きさ。駐車場と言っても、屋根があり、天井からの扇風機もあるので、換気はバッチリです。

170520213
https://www.thestatesman.com/cities/pvt-delhi-hospital-augment-vaccination-capacity-10000-inoculations-day-1502966239.html
(今日は、これの人がいないバージョン。会場はガラガラでした)


入り口で整理券をもらい、会計のブースへ。ブースは20ほどあり、ワクチン接種の登録と支払い*(Rs.900ルピー・約1350円)をします。
*接種会場が民間の病院は有料の場合があります。
びっくりしたのが、私がいつもお世話になっている近所のMAX Hospitalとこの分院とで、私の情報が共有されていて、そのお陰で個人情報を再登録する手間が省け、登録作業は数分で終わりました。


次は接種ブース。
170520212
https://www.indiatvnews.com/news/india/delhi-covid-mass-vaccination-drive-for-media-houses-arvind-kejriwal-latest-updates-703177
(今日は、並んでいる人たちがいないバージョン。待ち時間ゼロ!)

ブースは40室あり、中では注射を打つ看護師と記録係の人がいます。「朝ごはん食べましたか?アレルギーはありますか?何か薬は飲んでいますか?」の質問後、「では打ちます。リラックス」。筋肉注射だし、テレビの画像で注射を打つ角度を見ていると、これは痛いはず、と思っていましたが、全く痛くなかったです。ただ、針が腕に刺さっている状態で最後に注射器を爪でカツンカツンと弾かれたのですが、あれは痛かった。

「腕が痛かったらアイスパックで冷やしてください。鎮痛剤が必要な時はパラセタモールを飲んでください。はい終わり。隣のブースで30分経過観察です」。

2つ上の写真のようなブースで30分経過観察です。登録書類に接種時刻が書かれているので、みんな真面目に30分待ちます。

170520214


それにしても拍子抜け。あっと言う間にワクチン接種完了。この建物に入ってから接種完了まで10分も経っていなかったと思います。待ち時間ゼロ。密ゼロ。テレビで映し出される、密の列に何時間も並ぶ人たちを見てイメージトレーニングしていた私は何だったのだろう。後で知ったのですが、ここの接種会場は、インドで最も大きな接種会場の一つなのだとか。もともと私が希望していた近所のMAX Hospitalは敷地が小さいので密になる、と聞いていました。今回アプリで場所も確認せず、たまたま枠のあったこの病院を選べたのはラッキーでした。


経過観察中、周りを見渡してみると、ダブルマスク、フェイスシールド、手袋。椅子に座る前にサニタイザーで椅子を除菌。みんな、自分自身をしっかり守っています。


30分経過後、接種完了のブースで最後の書類確認。今回が何度目の接種なのかと、接種完了証明書のリンクを送信する携帯番号の確認をして終了。「数時間以内に携帯に接種完了証明書のリンクを送ります。2回目の接種日は、あなたのポータルサイトに表示されますので、それを目安に次回を予約してください」。


昨日の心配とは裏腹に、何ともスマートに、スムースに終わった第一回目のワクチン接種。予約を取るまでは果てしなく「運」との闘いでしたが、一度ワクチン接種の流れに乗ると、現場はシステマティックで、予約アプリは誰でも分かりやすく簡素化され、必要な情報(接種完了証明書や次回の接種日の情報)が個人のポータルサイトに瞬時にアップデートされています。さすがITの国インド。


さて、もう一つの心配、副反応。
接種直後から数時間は、左腕を上げると打った場所が痛かったですが、今は打った場所を押すと軽い筋肉痛のような痛みがあるだけです。頭痛や熱、倦怠感などは今の所ありません。副反応は2日目に出やすい、と聞いていますので、もう少し様子見です。若い人ほど副反応が出る、と周りの人が言っていますので、私はどっちかな。興味があります。


2回目の接種日は、今日から84日後。8月9日〜9月6日に接種するように私のポータルサイトに表示されています。ちなみに84日前に予約を入れようとしても予約ができないように、システム上でロックされています。すごいハイテク。


何とか第一回目のワクチン接種が終わりました。外国人の私にもワクチン接種の機会を与えてくれたインド政府に感謝しています。


ニューデリーより。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧